『星降る夜に』溢れるロスの声、愛されキャスト陣が届けた温かなメッセージ

TV 公開日:2023/03/17 43
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みんなが自分の気持ちに区切りをつけ、前へと歩み出す。


「皆が愛おしかった」「出演者みんな素敵だった」「全ての人物が愛おしいドラマ」と反響を呼ぶほど、キャスト全員が役にハマり、毎週優しい時間を届けてくれた『星降る夜に』(テレビ朝日、毎週火曜よる9時)。


14日に最終回を迎え、視聴者からは「来週からもう会えないなんて悲しい」「こんなにロスになる作品は初めて」「もう観られないなんて寂しい」という声が相次いでいる。温かく、幸せ溢れる物語は私たちの心を癒し、いつも背中を押してくれた。

(以下、最終話ネタバレあり)


【画像】最終話カットはこちら



寄り添ってくれる人がいるからこそ、人は自分の気持ちに一区切りつけられるのかもしれない。これまで妻を亡くした悲しみを鈴(吉高由里子)に怒りとしてぶつけてきた伴(ムロツヨシ)も、一星(北村匠海)に抱きしめられ、鈴に背中をさすられ歩み出すことができた。一人ぼっちではないということを気付かせてくれて、自分と真摯に向き合ってくれる人がいることの尊さが心に沁みる。



自分のために泣けていない深夜(ディーン・フジオカ)は、妻と住んでいた東京の家を遺品整理することで一歩踏み出すことになる。親友である千明(水野美紀)へ依頼し、「遺品整理のポラリス」の全員の手によって遺品整理は行われた。その場には鈴の姿も。片づける部屋を一室一室見つめながら、深夜は亡くなった妻・彩子(安達祐実)との時間を思い出す。子どもができたと分かった時の喜びや先走ってベビーベッドを買ってしまう深夜を愛おしそうに見つめる彩子の姿、一番最初に見つけたいからという意味で子どもに一星という名前をつけようと決めた瞬間。これまでほとんど映し出されなかった彩子との愛おしく温かい時間が最終話にして溢れ出す。彩子との時間を思い出して辛そうな表情を浮かべる深夜の背中に手を添える鈴。遺品整理をしながら楽しかった頃を思い出して涙を流す千明の背中に手を添える一星。みんなが手を差し伸べ、寄り添いながら深夜の区切りを支える。


「僕が医者になろうと思ったのは 多分…復讐のためです」
第8話で深夜が伴に伝えた言葉の真意が明らかとなる。生きる糧となっていた「自分が医者になれば彩子と子供が なぜ死んだのか 真実がわかるかもしれない」という考え。しかし医者になったからこそ気付いてしまった誰のせいでもないという真実。そしてお産の時に素直に「おめでとう」と言えずに、安堵の気持ちと嫉妬のような気持ちがごちゃ混ぜになって何かに耐えるような眉間にシワを寄せてしまう表情。立ち直っているように見えて実は色々な感情を抱えていた深夜に鈴は「自分のために怒ったり泣いたりしてもいいんだよ」と寄り添う。


深夜の泣き場所とは…。


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