登場するだけで緊張が走る。森田剛がドラマ『インフォーマ』(毎週木曜深夜0時25分~)で放つ圧倒的なオーラには、「謎の男 怖すぎる」「ゾクゾクする」「色気がすごい」と初回から多くの反響が。本作は、桐谷健太演じる情報屋“インフォーマ”と佐野玲於(GENERATIONS)演じる週刊誌記者が、謎の連続殺人事件を追うクライムサスペンス。森田は、次々にターゲットを襲う謎の集団のリーダーとして存在感を放つ。関西弁で勢いよく捲し立て、カリスマ的キャラを体現する桐谷、見事な“ポンコツ君”ぶりを見せる佐野とともに、「配役が素晴らしすぎ」「みんなハマり役」と話題になっている。
(以下、第4話ネタバレあり)
ドラマ『インフォーマ』は、作家・沖田臥竜の原作を藤井道人監督で映像化した作品。主演の桐谷健太が「このドラマ攻めてます」と語っていたように、裏社会だけでなく、その奥にあるものまで描いていく。初回から「めっちゃヒリヒリする 」「地上波で流すの攻めてる 」「圧倒的な映像美とサウンド 」「さすがの藤井演出」と絶賛されている。
次々と起こる殺人事件はどれも衝撃的だが、計画的でスマート。リーダーである謎の男(森田剛)の虚無の表情が、その不気味さを助長する。ターゲットにライターを投げて火をつける時でさえ、心の動きを感じない。SNSでも、「ほぼ喋らないのに存在感やばすぎ」「圧がすごい」「画面越しに感じる恐怖感が半端ない!」「ヤバいやつ感がリアル」と、“謎の男”を演じる森田剛に圧倒される視聴者が続出している。
【森田剛コメント】『インフォーマ』出演決定、物語のカギを握る謎の男に
第4話では、情報屋・木原(桐谷健太)と連続殺人事件の首謀者である謎の男が5年ぶりに対峙。歩いてくるだけで緊張感が高まる森田のオーラはさすが。漂う“ただ者ではない”感は、顔の傷や不穏な演出のみならず、森田の光の消えた目や無言の圧が作り上げている。側近も、情報収集を担当する頭脳派の岡林(田島亮)と、喧嘩が強く、大胆な行動を得意とする陽気なキム(一ノ瀬ワタル)で固めるなど無駄がない。岡林を演じる田島には、視聴者から「インテリヤクザの雰囲気最高」「めちゃくちゃカッコいい」との声も上がった。
森田は、作品によって全く違う人間に見える。昨年公開された映画『前科者』では、「森田剛だったの?」とエンドロールまで気がつかなかったという声も多く聞かれた。演じたのは、殺人の罪を犯した“前科者”。出所後に更生しようと懸命に生きる姿は、圧倒的なオーラを放つ今回の役や、V6として注目を浴びていた森田本人と全く結び付かない。
さらに舞台でも活躍する森田は、若者を演じることも多い。昨年上演された『みんな我が子』で見せたピュアな真っ直ぐさも、彼が持つ魅力のひとつだ。役を理解し、演じる人物そのものとして存在するからこそ、見ている者の心に突き刺さる。
同じように殺人事件を起こす役でもそうだ。映画『ヒメアノ~ル』ではサイコキラーだったが、今回のようなオーラや圧は感じなかった。壊れたままで普通に生きているような狂気が恐ろしく、そして悲しくも感じられた。不良役を演じた『ランチの女王』を思い出すという声も上がっているが、このときの溢れるような熱さは今回の“謎の男”にはない。桐谷とは、そんな『ランチの女王』以来20年ぶりの共演となる。演技の幅も広がり、俳優として深みが出てきた二人。ぐいぐい迫ってくる情報屋と、感情が抜け落ちているかのような謎の男という役柄を、どう魅せてくれるのか。じっくり味わいたい。