雑誌ルチル(幻冬舎コミックス)で連載され、2017年に単行本が刊行された三田織 原作『僕らの食卓』が、2023年4月BS-TBS放送にてドラマ化が決定。W主演には、犬飼貴丈と飯島寛騎を迎え、また子役の前山くうがの出演が決定。併せて第一弾ビジュアルが解禁となり、キャスト、原作者のコメント、描き下ろしイラストも到着した。
食事を通し、人のつながりを描く人間ドラマ
暖かな家族の食卓や性別を超えた愛の物語に「泣ける」、「あのおにぎりが食べたい!」、「癒される」と絶賛の声続出のコミックスが待望の実写化。原作は、現在連載中『ライオンハーツ』も話題の三田織が描く、e book japanのBL読者が選ぶBLアワード2018の第3位に選出された注目作品。BLジャンルでありながら、食卓を囲むことで縮まっていく距離感、性別を超えた暖かく、浸み込むようなハートフルドラマにBLファンのみならず、幅広い層に支持された作品だ。
誰かと一緒に食べるごはんがこんなにうれしくておいしいなんて、僕は知らなかった。会社員の豊は、家族と疎遠で人と食事をするのが苦手。ある日、公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、一緒に食卓を囲み食事をすることが増えた豊たち。やがて、家族のような存在となり、そして豊と穣の距離も次第に縮まっていく…。食事を通し、人のつながりを描く人間ドラマ。
犬飼貴丈&飯島寛騎がW主演
主人公・穂積豊を演じるのは、犬飼貴丈。2020年主演映画『ぐらんぶる』が公開し、以降も2021年NHK『青天を衝け』にて大河初出演を果たし、2022年にはドラマ『ケイ×ヤク‐危ない相棒-』(読売テレビ・日本テレビ)の出演が話題に。現在放送中のドラマ『ひともんちゃくなら喜んで!』(テレビ朝日・朝日放送テレビ)でも主演を務めるなど、今映像界に欠かせない俳優の一人。本作では、幼少期のあることをきっかけに人と食事をするのが苦手となった、孤独のサラリーマンを繊細に演じる。
また上田穣を演じるのは、飯島寛騎。近年は、2019年ドラマ『チャンネルはそのまま!』(北海道テレビ)、2022年『僕もアイツも新郎です』(関西テレビ)、2023年現在放送中『最終列車で始まる恋』(メ~テレ)で主演を務めるなど話題作の出演が続いている。本作では、弟のお世話をする面倒見のいい“兄貴”を好演している。そして上田種役を演じるのは、多数の応募の中からオーディションを勝ち抜いた子役の前山くうが。本格的なドラマ出演は本作が初となり、飯島演じる穣の弟を演じる。
監督は、石橋夕帆、飯塚花笑、上村奈帆の3名がメガホンをとる。石橋は、『ぼくらのさいご』で田辺・弁慶映画祭コンペティション部門 映画.com賞を受賞、国内複数の映画祭に入選。2018年にMOOSIC LAB長編部門作品として『左様なら』(原作:ごめん)を監督。長編2作目となる『朝がくるとむなしくなる』が本年劇場公開予定。昨年、TXで放映されたドラマ『北欧こじらせ日記』の全話のディレクターを務めている。
飯塚は、大学在学中は映画監督の根岸吉太郎、脚本家の加藤正人に学び、トランスジェンダーである自らの経験を元に制作した『僕らの未来』が、ぴあフィルムフェスティバルにて審査員特別賞を受賞。2022年には、初の劇場公開作品『フタリノセカイ』が話題を呼び、また最新作『世界は僕らに気づかない』は、大阪アジアン映画祭コンペティション部門にて来るべき才能賞を受賞した。
上村は、日本映画学校卒業後『蒼のざらざら』で城戸賞最終選考にノミネート。その後、映画美学校脚本コースを受講し『ばぁちゃんロード』で第1回映画美学校プロットコンペティション最優秀賞を受賞し脚本家デビュー。また2018年には『書くが、まま』で脚本と監督を務め、『MOOSIC LAB 2018』で観客賞と最優秀女優賞のW受賞を果たす。
コロナ禍を経て世界がいまだかつてないスピードで変わり続ける中で、食を通して、その人と深く繋がることを大切にした、食と家族のハートフルドラマが誕生する。