「ミタコング」「年商10億」「赤外線通信」がトレンド入りするなど、今回も反響が相次いでいる『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系・毎週日曜よる10時30分放送)。人間に生まれ変わるためにタイムリープを繰り返す麻美(安藤サクラ)も、29日放送の第4話では人生3周目。
※以下、一部ネタバレあり
テレビ局に入社して充実した毎日を送りながらも、“徳を積む”ことは忘れない。未来を知っている麻美が繰り広げる爽快なストーリーや散りばめられる伏線も見どころだが、それを絶妙なユルさで魅せるバカリズムの脚本が刺さる。主演の安藤サクラをはじめとした俳優陣も素晴らしく、視聴者からも「全員演技うますぎ」「惹き込まれる」「考察楽しい 」「最高に面白すぎる」と絶賛の声が上がっている。
“タイムリープ”と言うと、大きなミッションを乗り越えるために何度もその瞬間をやり直す展開を想像するが、本作はそうではない。33歳で死んでしまった主人公・麻美は、タイムリープして今世の間にできるだけ多くの“徳”を積もうと奮闘する。“徳”が積めれば、人間に転生できるからだ。そんなシステムを説明してくれたのは、死後の世界の案内人(バカリズム)。淡々としながらも、このシステムに従うしかないのだと思わせる強さがある。麻美は、人間になるために今世を赤ちゃんからやり直すことを決めた。
麻美は“徳を積む”ため、人生1周目で関わってきた人たちが幸せになるように動き回る。
人生も3周目となると、こんなにも周りが見えてくるものだろうか。次々と問題を解決していく麻美の姿には、視聴者からも「伏線回収が爽快」「面白い」「神ドラマ」「さすがバカリズム」とコメントが殺到。ポケベルを使ったり、ちゃっかり人気色のたまごっちを手に入れるなど、細かい「世代あるある」も秀逸で、視聴者の心を掴んだ。堕落していった元カレと付き合わなかったり、1周目よりも勉強して薬剤師になったりと、自らの人生も好転させていく様は、もはやうらやましい。細かい“リアル”と計算された伏線にハマるドラマだ。
“リアル”を生み出しているのは、俳優陣の演技力。安藤サクラが演じる麻美は、ごく普通の女性。彼女に共感できるからこそ、タイムリープが“リアル”になり、深みが増す。まるで実在する身近な友達のように思えるのは、圧倒的な演技力によるもの。安藤サクラはもちろん、友人役の夏帆や木南晴夏、妹役の志田未来らが醸し出す自然すぎる空気感。どこかユルいのに、「凄い」「目が離せない」「全員最高」と言わしめる演技の絶妙さが、本作の一番の見どころだ。
他にも、第3話の黒木華は大きな話題に。ふんわりとした可愛い女の子かと思いきや、彼氏が既婚者だと知ると豹変。“レア”な黒木華の登場にSNSは「ブチギレ最高」「声出して笑った」「かっこいい」「何回も見返してしまう」と沸いた。
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第4話でも、俳優陣の話題は尽きない。中学校時代を演じる安原琉那は、もはや安藤サクラにしか見えなかったし、臼田あさ美や塚地武雅が本人役で出演するという展開も斬新だった。また、自分と付き合わなかった2周目で“年商10億”の実業家になっていた元カレ(松坂桃李)と、3週目では付き合ってみる麻美。その理由を、頑なに「優しいから」と繰り返すシーンは「年商10億の演出めちゃ笑った」「本気で好きだったみたいな空気に無理矢理持っていこうとする所本当に好き」と盛り上がった。
「62年ぶりの元サヤ」というパワーワードも話題になり、「今期No.1ドラマ」「面白すぎる」と大絶賛だった。
視聴者の心を掴んで離さない本作だが、着地点はどこになるのだろうか?それを考えるには、まず“徳を積む”の意味を理解しなくてはならない。