空豆(広瀬すず)が響子(夏木マリ)の家に下宿することになり、音(永瀬廉)との同居生活が始まった『夕暮れに、手をつなぐ』第2話。
冒頭では空豆と音が一緒に歯磨きをしたり、音が用意する朝ごはんを食べたり。ちょっと寝ぼけなまこで歯を磨く姿や、慣れない手つきで包丁をあつかう音は、なんとなく永瀬の素が出ているようでカワイイ。
「僕は音楽の仕事だけでは食べていけなくて、アルバイトをしている」というモノローグで見せる音のアルバイト姿。カフェで働く音が、とにかくかっこいい。かと思えば、下宿先でふざけ合いながら、お手玉を投げ合う空豆と音はまるで子供のよう。本気でふざけてケンカできる2人の関係性に羨ましがる人も多かったのではないだろうか。
そういえば、第1話で音は「人を好きにならないみたい」と空豆に告げていた。そんな心の闇をまったく感じさせないのは、野生児のように自分の心をさらけ出す空豆を相手にしているからなのだろう。もしかして、音の恋はすでに始まっているのかもしれない。
音もファンのユニット「ズビダバ」のマンボウが仮面姿でちらり。この時点でマンボウの演者が誰か気づいた人もいたかもしれない。仮面を外すと、なんと演じていたのは増田貴久。事前リリースもなかったため、まさにサプライズ出演。
それにしてもマンボウの相棒であるアリエル(内田理央)がヤバい。マンボウが音のために色紙を探しに行っている間、音の隣に座り、腕をからめて「私ね、好きな人見ると、キスしたくなっちゃうの」というアリエルにうろたえる音。もう波乱の幕開けとしか思えない!
蕎麦屋でアルバイトを始めた空豆が知り合った看板娘の千春(伊原六花)。彼女に借りた服でドレスアップをした空豆を見て「君、だれ?」と、いつものように憎まれ口をたたく音。でも、その後、縁側に2人で座りながら話す映像が美しく、心に刺さった。以前の彼女には音楽を志したため逃げられたという音の話を聞く空豆に、「それ、似合ってる。見違えた」と音は一転して空豆をほめる。ふざけ合い、ケンカもして、それでいてしんみりと心の内を明かせる相手。「とっくに、恋に落ちていた」というポスターのキャッチコピーが思い出されてしまう。