林遣都、玉木宏監督の演出が印象的だったシーンとは?「全く迷いがなくてカッコいい!」

TV 公開日:2023/01/26 10
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5人の人気俳優、高良健吾玉木宏土屋太鳳中川大志野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』。いよいよ2月11日(土・祝)に放送・配信となる『アクターズ・ショート・フィルム3』だが、この度、監督を務めた玉木宏と主演の林遣都の対談が実現した。



『アクターズ・ショート・フィルム』とは、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作、世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指すというもの。カメラの向こう側にいた彼らが、今回はカメラ越しにどんな世界を創り上げるのか?各所から大きな注目を集めているWOWOWの一大プロジェクトだ。


玉木宏監督作品『COUNT 100』について、2人に作品への思いや撮影秘話を語ってもらった。


【画像】場面写真、撮りおろしカットなど


――最初に監督オファーが届いた際のお気持ちを教えてください。
玉木:1回目、2回目の作品を見ていて、よく知っている人たちが監督をやっていることは知っていました。それを(アクターズ・ショート・フィルム2で監督を務めた)永山瑛太くんと話している中で「いいなぁ。やってみたいなぁ」と思っていたので、お話をいただいた時は願ったりかなったりでした。監督をやりたい気持ちはずっとあったのですが、やるにあたってどういう題材にしようかな? ということはわりと早い段階で考えました。

――そこでボクシングを題材にしようと?
玉木:たどり着いたというか短い尺の中で何を題材にしようか? メッセージ性は強く打ち出したいと思っていました。いろいろな題材があって、何個も頭の中に浮かんだのですが、自分がいま何を伝えたいか? ということを大切に考えた時、“俳優”というのはある意味で二面性のある職業であり、言ってしまえば別の誰かがやっても成立してしまうかもしれないもので、そういう自分ではなくてもいい、“誰か”に乗っ取られる怖さみたいなものを表現できたら面白い世界になるんじゃないかと思いました。ただ、人が生きている上で、その背景を描かなくてはいけない。ボクシングに限らず、スポーツ選手はみなさん、そうだと思うのですが、短い時間の中でギュッと凝縮した時間を生きていると思います。たまたま僕も遣都くんもボクシングの経験があったので、それをリアルに描けたらと思いました。


――玉木さんからのオファーを受けていかがでしたか?
林:お話をきいて、とても嬉しかったです。この企画自体は耳にしたことはありましたが、今回、玉木さんが監督と聞いて、憧れの俳優であり先輩なので二つ返事でぜひやらせていただきたいと思いました。

――オファーはどのような形で?玉木さんから直接オファーが?
林:いえ、事務所のほうへいただきました。
玉木:連絡先は知っていましたが、こちらから打診すべきなのか?正式にWOWOWさん側からオファーしてもらうか?と考えて、WOWOWさん側からオファーしてもらいました。でも、あとから連絡はしました(笑)。

――本格的に監督業をされるのは初めてでしたが、挑戦されてみていかがでしたか?
玉木:結論から言うと楽しさしかなかったです。ただ、そこにいたるまでに…今回の作品は20分ちょうどなんですが、(企画のルールとして)「25分以内」という枠組みがあって、自分で脚本を書いてはいるものの尺感がわからないというのはありました。オーバーなのか? ショートなのかわからず…、プロデューサーの方から、いろいろアドバイスをいただきながらブラッシュアップをしていった感じで、その作業も「なるほどな」と思うことがたくさんありました。僕らは普段、環境を与えられてお芝居をするのですが、一歩引いたところから現場を組み立てていく面白さというのは、またちょっと違ったクリエイティブな仕事で、楽しかったです。現場では、自分が頭の中で思い描いていたことが目の前で行なわれていて、時間を忘れてしまうくらい、楽しい時間でしたが、遣都くんに関しては一人二役を担っていたので、体力的なことや、スケジュールも考えなくてはいけない。ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるような感じで臨んでいました。

――一人二役の生活が交互に描かれているシーンなどは狙った通りの描写が出来上がりましたか?
玉木:遣都くんがこの役を引き受けてくれてよかったと思うし、さすがだなと思うシーンがたくさんありました。説得力を見せてくれるというか瞳の輝きひとつで全然違う人に見えて、だからこそ成立したのだと思います。後付けで「●日経過」というのは入れていますが、遣都くんの演技にすごく助けられました。


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