『夕暮れに、手をつなぐ』King & Prince永瀬廉が魅せる優しさと変化に期待

TV 公開日:2023/01/23 3
この記事を
クリップ

「その年、僕は初めてきた街で、運命の出会いをする」

そんな音(永瀬廉)のモノローグで始まったTBS火曜ドラマ夕暮れに、手をつなぐ』。



※以下第1話ネタバレあり

冒頭は、ヨルシカの『春泥棒』をバックにスタート。とにかく映像が美しい。コーヒーを買い、レコードを物色する音を演じる永瀬のなにげない動作にも目がいってしまう。まるで映画かMVのようなクオリティの高さだ。この物語は九州の片田舎で育った空豆(広瀬すず)と、音の運命的な出会いから始まる、世界で一番美しいラブストーリーである。


さすがラブストーリーの名手、北川悦吏子の脚本。2人の最初の出会いは確かに運命的だった。ワイヤレスのイヤホンを片耳だけ付け、ヨルシカを聞いていた音は、横断歩道を渡る途中、見知らぬ女性、空豆とぶつかり、2人はイヤホンを落としてしまう。イヤホンを装着し、ヨルシカが流れてくると、音は自分のイヤホンだと確信し歩き出す。だが、しばらくして音楽が止まってしまい、空豆から呼び止められると、イヤホンが入れ替わっており、2人が偶然同じ曲を聴いていたことに気づく。ここで恋が始まるかと思いきや、まったく始まらない。空豆は男性と仲良さそうに過ぎ去り、「運命の出会い、あっさり終了」。

簡単には行かない2人の重なる出会いが運命に厚みを持たせていくのだろう、期待高まるオープニングだった。


季節が移り変わり、冬の公園。コンポーザーを目指す音は、歩きながら思いつくままのメロディをスマホに録音。気に入ったメロディだったのか、少し笑顔を浮かべる音が可愛すぎる。かと思えば、音の横で噴水の水で顔を洗う空豆はまさに野生児。犬に驚き、思わず放り出してしまったスマホをキャッチしたがため、水浸しになってしまった空豆に服を買おうと音は申し出る。だが、そのまま空豆は過ぎ去ってしまった。

1/3ページ

この記事の画像一覧 (全 29件)

KEYWORD

注目のキーワード

TREND

トレンド

PRESENT

読者プレゼント