──男性同士の恋愛という葛藤も発生せず、当然のように二人が惹かれ合っていく展開も印象的でした。
山中:僕は役作りにおいて、ただただ、本当に尾上を好きになるということに集中していました。
──お2人のキスも美しいシーンでしたが、撮影の前は緊張されましたか。
山中:1回目だけですね。2回目以降はもう大丈夫でした。
木村:初めての時はどんな感じなのかなと思ったんですが、お互いがしっかり役に入っていれば、変に緊張したりはなかったですね。
──俳優業に対する思いも聞いてみたいと思っています。木村さんは2022年ごろから映画やドラマなどの俳優活動が増えた印象がありますが、演技のお仕事は今後より本格化していくお考えなのでしょうか。
木村:もともと、役者業はやりたいとずっと言っていたことなんです。それが今、少しずつ形になっていっているところなので、もっともっとやりたいし、もっと成長したいなと思っています。
──初めの頃と比べて、経験を積んで成長を実感していることはありますか。
木村:そうですね。お芝居をしている時の考え方は変わったと思っていて、その意味では成長できているのかなと感じます。
──どのように変わったのでしょうか。
木村:たとえば、作りすぎずに、本当にしゃべっているように演じた方が、自然に見えるんだなという気付きがありました。劇団EXILEの佐藤寛太さんとお話する機会があって、その時にそうアドバイスをいただいたんです。
──佐藤寛太さんにアドバイスをもらったんですね。同じグループ内で俳優活動をしているメンバーも気になりますか?
木村:気にはなりますが、そこまで意識はしていません。みんな、FANTASTICSに還元できたらなと思ってやっていることだと思うので、ドラマや映画を通して、みんなで盛り上げていきたいなと感じています。
──演技に関してメンバーに相談することもありますか?
木村:(佐藤)大樹くんには相談することもあるんですが、大樹くんもアドバイスらしいアドバイスというよりは、「のびのびと自分らしくやった方がいいんじゃないか」と言ってくれています。
──今後はどんな役に挑戦したいですか。
木村:医療モノや、誰かとバディを組む作品など、いろいろな役に挑戦したいですが、高校生の恋愛モノは学生を演じられる今の内にやってみたいなと思っています。