“生理に詳しすぎるおじさん” と “生理を語りたくないその娘”。2023年の「生理」の現状を通して「違う人同士が分かり合うこと」を描く特集ドラマ 『生理のおじさんとその娘』(NHK総合)の制作開始が発表された。
特集ドラマ『生理のおじさんとその娘』
生理のこと、ナプキンのこと、子宮とホルモンのこと。きちんと理解している人はどのくらいいるだろう。「生理が来たことない人に分かるわけない」「どうせ分からないから自分は知らなくていい」――両者の間にある壁は決してなくなることはない。でも、壁を低くしたり、壁に穴を開けたりすることは、もしかしたらできるのではないか?
このドラマは“生理のおじさん”として有名人になってしまった男とその娘の、ある炎上事件をきっかけとした親子げんかと仲直りの記録。
脚本は、よるドラ『恋せぬふたり』で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香。主演は原田泰造。
「生理のおじさん」光橋幸男を演じる。謎の語り手は麻生久美子。「生理のおじさん」の娘・光橋花役には上坂樹里が決定した。
また、花の弟・光橋嵐役に齋藤潤。「生理のおじさん」の部下・橘正樹役には、BE:FIRSTのメンバーで俳優としても活躍の場を広げている三山凌輝。幸男と真っ向からぶつかる北城うらら役を菊地凛子が演じる。そのほか、堀部圭亮、山本未來、黒田大輔、まりあ、MANON、鷲尾真知子らが出演する。
本作は『いだてん』 『鎌倉殿の13人』 『腐女子、うっかりゲイに告る。』 『こもりびと』などを手がけた制作陣で制作する。
あらすじ
主人公は、生理用品メーカーの情熱的な広報マン、光橋幸男(ひかりばし・ゆきお)。高校生の娘と中学生の息子を育てるシングルファーザーだ。半年前、「生理についてよく知ろう!」と幸男が呼びかける動画が「バズ」ったことをきっかけに、「生理のおじさん」として活動している。一躍 SNS とお茶の間の人気者となった父親に、思春期の娘・花は、複雑な思いを抱いていた。
生放送の情報バラエティで幸男と共演するコメンテーターの北城うららもまた、幸男の言動が気に食わない。
ある日、うららの「あなたは女性のことを全然分かってない」という挑発に興奮した幸男は思わず「僕は娘の生理周期も把握している!」と発言。幸男の会社にはクレームが殺到する。学校でもうわさになった花は家出してしまう。激しく落ち込む幸男。彼は炎上を乗り切り、愛娘と仲直りできるのか。生理を巡る親子のスレ違いを、二人はどう乗り越えるのか。
登場人物・キャスト
「生理のおじさん」光橋幸男役 原田泰造
生理用品メーカーの広報マン。以前はエンジニアとして製品開発の仕事をしていた。生理への理解を求め必死で訴える動画がバズったことをきっかけに、「生理のおじさん」として人気者になる。
語り 麻生久美子
光橋家の風変わりな日常を、一家に対する不思議な距離感で解説してくれる謎の語り手。
「生理のおじさん」の娘 光橋花役 上坂樹里(こうさかじゅり)
幸男の娘。父親が「生理のおじさん」として人気を集めていることにムカついている。同級生からは父親のことでイジられたり同情されたり。
花の弟 光橋嵐役 齋藤潤
光橋家を盛り上げる(?)ムードメーカーの中3男子。日常会話をすべてラップにしようとするため、花にウザがられている。
「生理のおじさん」の部下 橘正樹役 三山凌輝(みやまりょうき)
幸男の頼れる部下・橘くん。野球部口調が抜けない。「生理のおじさん」として活動する幸男のことを実はものすごくリスペクトしている。SNSに強い。
北城うらら役 菊地凛子
伝説の婚活アドバイザーで、情報番組「オビランチ」にはコメンテーターとして出演。「生理をオープンに語ろう」とする幸男と真っ向からぶつかる。