過去の夢子(かなで)を知る同僚たちとは、これからもなんとかやっていけそうだ。しかし“憧れの副社長”だと話は違う。
結城(草川拓弥)は、また夢子に話しかける。
「お願い、なんか言って」
力の入った右手から、緊張と覚悟が伝わってくる。“過ち”のことで秘密を抱え、ミステリアスだった結城だが、今度は逆に夢子の気持ちが何もわからない。それでも、夢子と過ごした時間を信じたい。楽しかった日々を諦めきれない。そんな結城に、夢子は記憶をなくした事実を告げる。
「そんな…」
絶望する結城。そして会議に呼ばれてしまう。
「ああ…今行く」
イラ立ちを感じさせる低い声。夢子と話すときの優しい声とのギャップに驚かされる。このシーンは、「副社長が健気すぎて」「少しの仕草や表情すべてがすごかった」と視聴者も目が離せなかった。
草川が見せた仕草や表情はこれだけではない。企画会議で社長に耳打ちされるのはもうお馴染みだが、そこで見せたキリッとした姿には「副社長かっこいい」「耳に手を添えるの麗しすぎ」と反響が。
また、夢子のネガティブ思考が爆発した妄想の中で放った「俺のことが好き?気持ち悪い」というセリフ。その冷たい表情には「ブラック副社長やめてー」「耐えられないっ」「結構なダメージくらいました 笑」「ありがとうございます」と様々な反応が相次いでいる。たい焼きを食べる夢子を、陰から見守っていた優しい表情も見逃せない。喜びと安堵の中に、切なさを感じさせる絶妙な微笑みだった。
すれ違う結城と夢子だったが、ついに前園課長(崎山つばさ)がアシスト。
夢子は、結城ときちんと向き合う覚悟を決める。しかし、距離が近づいていたときの二人ではない。結城は、二人の関係を“友達”と話し、優しく語りかけていく。
「困っていることがあるなら、俺を頼りにしてほしい」
そう話しながらも、顔をこわばらせていく結城。
「これからも、笑って過ごしていてね。今までありがとう」
目をうるませて「夢子ちゃん」から「幸田さん」と言い直すと、ぎこちない笑顔を見せた。草川の表情の移り変わりからは結城の切ない心情があふれ、「どーして言い直しちゃったの」「幸田さん呼び泣いちゃう」「夢子ちゃんを諦めたの辛すぎ」「今こそ引いちゃダメなのに!!」と視聴者の涙を誘った。次回最終回では、夢子と結城の可愛い笑顔が見られることに期待したい。