「その顔は怒っているのか?才臣」
セミリオ(黒羽麻璃央)の挑発に、頬をピクリと動かす桜夜(古川雄大)。この“無”の表情のときは怒っている。蝶子(中村静香)やジン(木村慧人)の暴走にも、鬼気迫る無表情を見せていた。
桜夜の無の圧力も凄まじいが、セミリオの狂気具合もケタ違い。
「やっと会えたね。才臣」
そう言って穏やかに話しながら、桜夜にやられた仲間を背後から撃ち抜く。桜夜の反応を確認しようと振り向いたセミリオの目が怖い。演じる黒羽麻璃央からは狂気と色気があふれ、目が離せない。SNSでも、「怪演」「セミリオさんの演技凄すぎる」「狂ってていい」と話題になった。
目の前で人が撃たれても動じない桜夜に、セミリオは桜夜への熱い想いを話し続ける。そして感情の爆発と同時に発砲。
さらに、ユリに近づき桜夜を挑発する。怒りで爆発寸前の桜夜を、バックから見せるアングルは秀逸。わずかな動きで感情を表現する古川雄大の繊細な演技が光った。
レストランから戻り、ユリを着飾らせてご機嫌のセミリオ。
「俺のキスで目覚めさせたかったのに」
「光栄に思っていい。ここは この俺に選ばれた女しか入ることが許されない一室」
「今日から君は 俺の恋人になるんだ」
しかしユリはそれどころではない。ピアスがない!桜夜さんもいない!頭の中は桜夜さんでいっぱい。
セミリオは、そんなユリにイラつき「この中指が君の場所なんだ」と言って、持っていたグラスを割りつぶす。手から滴る血から狂気を感じる。
「俺が 最高の女にしてやる」
たたみかけるセミリオ。しかしユリは、黙って聞いているはずもなく反抗。
「拷問だ。レディー」
怒りを買ったユリは、襲われることに。セミリオの独壇場だった一連のシーンでは、名セリフも飛び出し「見たかったシーン来た」「セミリオがセミリオすぎて圧巻」「異常性サイコー」「セミリオ回」と盛り上がった。
ユリのピンチ。ラストにはやはり桜夜が登場する。
「セミリオ。君の欲望を かなえに来た」
後光とともに、笑みを浮かべて現れた桜夜の手には光り輝くお酒とグラスが…。
「キター」「毎回桜夜さんの登場の仕方かっこいい」と盛り上がりを見せ、第8話の幕は閉じた。