松下洸平の表情が物語る“バディ”の絆『アトムの童』結末に反響

TV 公開日:2022/12/13 1
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12月11日に最終回を迎えた『アトムの童(こ)』。宮沢ファミリーオフィスに買収されそうになっているSAGASを救うため、アトムロイドの技術と引き換えに那由他(山﨑賢人)は興津(オダギリジョー)に協力。だが、その前に立ちはだかったのが、隼人(松下洸平)だった。



※以下最終回ネタバレあり

ついにSAGASの運命を決める株主総会が開かれたが、興津は警察に連行されてしまった。残された那由他は自分たちの開発したゲームを説明する。そんな中、いまだ業界に大きな発言力を持つ伊原(山崎努)は「ゲームなんかより、もっとためになる使い方があるんではないか?」と問う。そこで那由他は「ゲームには世界をひとつにする力があります。ゲームの中では生まれてきた環境や性別や年齢は関係なく、平等に交流し、遊ぶことができます」と答えた。


続けて「ゲームなんかに、じゃない。ゲームにこそ、世界を変える力があるんです」ときっぱり。そんな那由他の言葉は、ゲーム業界を描いてきた今作の一番の見どころかもしれない。しかし、「あの子、何者もん?」と伊原に聞かれた隼人が言ったセリフにこそ注目した。


「あいつは、俺の親友です」


と、言ったときの隼人の表情こそ、人間ドラマとして描かれてきた本作の見どころのひとつではなかろうか。直前、隼人が伊原を連れて、株主総会に現れたときも、何も言わずうなづく隼人を見て、那由他は少しだけ笑顔を浮かべるとゲームについて語りだした。敵に回ったはずの2人の心の絆は、決して壊れていなかったのだ。結果的にSAGASは救われた。


それがはっきりわかるのが株主総会後のエピソード。SAGASで那由他が自分の持ち物を片付けるのを手伝う隼人の姿がそこにはあった。海(岸井ゆきの)から「本当にあっち側(宮沢側)にいっちゃうのかと思った」と聞かれ「俺が本当に那由他の邪魔するわけないじゃないですか?」とにっこり笑う隼人。「隼人、マジでそうゆうとこある。だったら先言えよな!」と那由他が文句を言うも、笑ってスルーするところも隼人らしい。「那由他ならきっと、伊原さんの心を動かすようなことをやってくれるんじゃないかと思った」という隼人は心から那由他を信じていた様子。グーパンチを那由他に突き出し、グータッチで返す2人の友情には、見ていて心がアツくなる。

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