結城(草川拓弥)とたい焼きを前にした夢子(かなで)の「可愛いのビックバン」に視聴者も完全同意だった『デブとラブと過ちと!』(TOKYO MX)第6話。「ミステリアスな副社長」に「嫉妬する結城」など、様々な表情を見せてきた草川。“過ち”を乗り越えた今回の「恋する結城圭介」は、SNSでも「可愛いが渋滞してる」「キュンキュンだった」「何度見ても幸せになれる」と大反響。回を重ねるごとに結城と夢子が大好きになっていく本作。ストーリーの新鮮さと実写ならではの面白さで、ファンが増え続けている。
(以下、第6話ネタバレあり)
『デブラブ』は、夢子が結城への叶わない恋に絶望しているシーンから始まった。記憶喪失をきっかけにポジティブになった夢子は、図らずも結城の心の支えになっていく。主人公がポジティブな女の子の場合、“憧れの人”は冷たくて主人公のことは眼中になし…ということも多いが、本作の結城は優しく、それがとても新鮮。夢子の話を素直に受け入れ、次第に距離が近づいていく。悩み苦しむ結城をよりミステリアスに見せる、草川のふんわりとした空気感も良い。なぜ夢子に惹かれたのか?なぜ“過ち”を隠していたのか?草川は、表現するのが難しい結城の複雑な心情を、繊細な演技で魅せた。
対して、夢子は「太陽のような存在」。憧れの副社長を前にしても、プライベートではあくまで対等に接する。悩む結城を元気づけるだけでなく「私が味方」「笑ってる顔の方が間違いなく素敵」と心に響く言葉をいくつもかけてきた。その対象が、好きな人だけではないところも良いところだ。
同僚の玉ちゃん(太田夢莉)や前園課長(崎山つばさ)は夢子に背中を押され、自分を変えた。ポジティブだからといって、悩みがないわけではない。夢子には、悩みを受け入れてパワーに変えていく力がある。
そんな強さを持つ夢子でも、トラブルやときめきには弱い。突如登場するかなでの変顔やリアクションは本作の魅力。
毎回「声出して笑った」「かなでさんの変顔うける」「ずっと笑いながら見てる」と面白すぎるシーンで楽しませてくれる。結城からデートに誘われ、「絶対行くううううう!」と喜びのあまり変顔になってしまう夢子も可愛らしい。内側からあふれてくるポジティブパワーは、視聴者にも元気をくれる。
かなでは、『女芸人No.1決定戦 THE W』3代目チャンピオン・3時のヒロインのメンバーでボケ担当。バラエティー番組で見せる明るいキャラクターは、本当に夢子にピッタリ。かなで本人も、「夢子の顔が自分に似ていると思ってこの漫画を読み始めた」とコメントしていたほど。カラフルで可愛い衣装に身を包み、漫画のような表情と動きで『デブラブ』の世界を見事体現するかなで。ネガティブだった過去の夢子も、本当に別人になってしまったかのようで驚かされる。このドラマでかなでのファンになった視聴者も多いのではないだろうか。これからも私たちを楽しませてほしい。