那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)が、まさかの敵対!そして興津(オダギリジョー)の本心が明かされた『アトムの童(こ)』第8話。
※以下第8話ネタバレあり
前回、「じゃぁな」と言って那由他に別れを告げたが、空港でティムと一緒に、もしかしたら那由他が心変わりしてくるかも…と最後の望みをかけて待っていた隼人。だけど那由他はこなかった。ティムに「ホントにごめん」と頭を下げた隼人の切ない思いが察せられる。そのままティムと共に隼人はシアトルへ行くはずだった。
しかし、隼人は日本に残り、意外なところで興津と再会を果たす。そこは興津が頼りとした伊原(山﨑努)の家。伊原は興津がSAGASを立ち上げる際、援助してくれた恩人で、業界内での発言力が強い人物。しかもSAGASを買収しようとする宮沢ファミリーオフィス側の人間として隼人は現れたのだ。
隼人は「公哉(栁俊太郎)のことがあったあの日から、あなたは俺にとって許せない相手ですから。SAGASがある限り、俺たちは過去に縛られ続ける。だけど、俺たちはもう自由にゲームを作るべきなんです。これで全部終わりにするつもりです」と。感情を表に出さず、静かにそう言ってのけた隼人。いまだ興津に対する恨み、怒りを忘れてなかったのである。そして宮沢ファミリーオフィスの社長・宮沢(麻生祐未)の前で隼人は「SAGASを潰します」と宣言。
だが、SAGASを潰そうとしたのは那由他のためでもあった。パブリッシャーの晶(玄理)に隼人はSAGASさえなくなれば、那由他と一緒にまた新しいステージへ進めると言っていたからだ。晶から「那由他くんのこと失うことになるよ」と言われても、止めることはできない。そういえば、那由他と作ったゲームを取り戻すため、隼人はSAGASに就職したこともあった。そう、1話のころの1人で孤独に闘っていた隼人である。自分はどうなろうと、那由他のために動く…どこまでも不器用で意地っ張りとしか言うほかない。