前回、SAGASに買収されてしまったアトム玩具。今回より第二章開幕となった『アトムの童(こ)』第6話だが、いきなり買収から1年後のテロップ。
※以下第6話ネタバレあり
那由他(山﨑賢人)は整備工場で働き、海(岸井ゆきの)はやよい銀行へと戻っていた。そして隼人(松下洸平)はスーツを着こなし、プログラマーとして自動車メーカーに協力。売りに出され、雑草が生い茂るアトム玩具の社屋がなんともいえない寂しさを感じさせる。展開が早いが、アトム玩具のメンバーが再集結するための布石といえそうな冒頭だ。
それにしても松下洸平はスーツが似合い過ぎる。メガネをかけ、プレゼンする姿は仕事がデキる男そのもの。今までの那由他に的確なアドバイスをしながらサポートするクリエイターっぽい隼人も良かったが、こういう大人っぽい仕事姿もたまらない。しかも、那由他の作業部屋で那由他と久々に会ったときは上着を脱いで、Yシャツにネクタイ、腕まくりの3点セットにメガネ姿が格好良すぎた。
今回はSAGASから買収されたアトム玩具が再び集まるまでの経緯を描いているが、やはり今のアトム玩具には那由他と隼人が必要不可欠な存在だと思い知らされる。そのきっかけとして、ゲームはただ楽しむためだけでなく、人や社会のためにも存在していることを訴える回となっていた。
整備工場で働くかたわら、学童施設の先生として子どもたちに自分の作ったゲームを遊ばせていた那由他は、一部の保護者からゲームは有害だと否定されたことにショックを受ける。それでも1人で登下校できない子どものため、何かを思いつく那由他。そんな那由他からの電話に「はいよ、どうした?」と受け取る隼人(この気軽なやりとりも見逃せない)。
「新しいゲームを作るんだよ」という那由他の言葉にニヤリと笑い、すぐに思い返したように表情を引き締め「詳しい話を聞かせてくれ」という2人のやりとりにワクワクさせられてしまう。