『舞いあがれ!』赤楚衛二、約6分間の独白に心打たれる “変わりたい”と願う貴司への温かい言葉

TV 公開日:2022/11/16 0
この記事を
クリップ


その後、舞は貴司と久留美と舞の祖母・祥子(高畑淳子)の家に泊まる事に。4人で食卓を囲む時、「違う自分になりたくて、五島に来たのに“今のままでええんや”と思えた」と打ち明ける。すると祥子は「周りにあわせんでよか。自分のことば知っちょる人間が一番強かけん。変わりもんは変わりもんで堂々と生きればよか」と声をかける。すると、貴司は初めて「はい」と安心したような微笑みをみせていた。

ここで思い出されるのが、舞の幼少時代。舞が子供の頃に五島に来た時は体が弱く、自分の意見がなかなか言えない子供であった。しかし、五島での暮らしや祥子との関わりを経て、体も元気になり、自分のやりたいことや意見を言えるまでに“変わった”ことは、我々視聴者が観てきて何よりわかっていることであった。貴司も五島から帰ってきた舞の変化を感じ取ったのであろうか、“変わりたい”と願って五島を訪れたが、そこで気づいたのは“変わらなくていい”ということ。舞は舞、貴司は貴司の大切にしているものを大切にしていけばよい、そんなメッセージを祥子から受け、ほっとしたような笑顔を見せた貴司。このやりとりで貴司の心のこわばりがほどけていく様子が描かれていた。




最後、浜辺で幼なじみ3人が今後のことを話す場面。「ほんまの自分が生きていける場所を見つけたい。探したい」「いろんな場所に行ってみて、そして歌を詠む」と決意をする貴司。決して楽な生き方ではないだろうが、前を向いて歩きだそうとする決意を感じさせる、優しい笑顔をみせていた。そんな貴司の思いを聞き、舞と久留美も自分の思う道を進む決意をしたのだろうか、3人の温かく穏やかな時間が流れていた。


幼馴染3人が前を向き、そして絆が強固になった五島でのひととき。3人がこれからどんな道を歩いていくのか、期待が募る第33回の放送であった。第34回の放送では、舞を迎えにめぐみと浩太が五島に来るようだ。舞は航空学校に行きたいことを両親に伝えたが、大学を卒業してほしい両親は航空学校への進学を反対していた。そんな折、貴司が行方不明になっており、舞の進路については宙ぶらりんになったままであった。その後、どのような会話をするのだろうか、その展開にも注目していきたい。


第34回あらすじ

祥子(高畑淳子)のところにめぐみ(永作博美)から、舞(福原遥)を迎えに来ると連絡があり、祥子は舞に伝える。さくら(長濱ねる)は舞が五島に来ていることを知り、自分がつくった「みじょカフェ」へ舞を連れて来ない祥子に文句を言う。一方、木戸(哀川翔)が祝いの鯛を舞に渡しに来たので舞と祥子は不思議に思う。木戸は、一太(若林元太)から舞がフィアンセを五島に連れて来たと聞いて勘違いしていたのだった


連続テレビ小説『舞いあがれ!

NHK総合 月~土 午前8時~

BS4K・BSプレミアム 午前7時30分~

(※土曜日は1週間の振り返り)




2/2ページ

※本記事は掲載時点の情報です。

この記事の画像一覧 (全 5件)

KEYWORD

注目のキーワード

TREND

トレンド

PRESENT

読者プレゼント