『親愛なる僕へ殺意をこめて』山田涼介の“B一”で深まる余韻、真犯人も話題に

TV 公開日:2022/11/16 11
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山田涼介が、今までに見たことのない迫力と悲哀あふれる演技でSNSをざわつかせた『親愛なる僕へ殺意をこめて』第6話(フジテレビ系、毎週水曜よる10時~)。明るく優しかったエイジと真逆のB一には「怖い」「闇演技」「振り幅えぐい」と驚きの声が相次いでいたが、今回はB一の心境や考えが丁寧に描かれ、B一の低い声が悲しげに聞こえるシーンも。真犯人の考察もますます盛り上がりを見せ、「今期一続きが気になるドラマ」との声も上がっている。

(以下、第6話ネタバレあり)



15年。その長い時間を復讐のためだけに生きてきたというB一(山田涼介)は、普通の大学生だったエイジの“裏の顔”として、冷たく猟奇的な人物のように描かれてきた。しかし第6話で彼の人生を垣間見ることができ、少しずつB一という人間が紐解かれていく。


「この腐りきった世界から 俺がお前を救い出してやる」
「父さんはLLじゃない」

B一の言葉には妙に説得力がある。そこに迷いが感じられないからだろう。その落ち着いた語り口や低い声、周囲を遠ざける鋭い表情には“復讐”というブレない思いが宿っている。そんなB一を全身で語る山田涼介の技量は、私たちの心をつかんで離さない。SNSでも、「目だけで感情が伝わってくる」「山田くんだってことを忘れるくらい完全にB一」と、山田の演技には多くの反響が集まった。


辛い生活を送る中で生み出されたというエイジは、B一にとって心の避難場所だったのかもしれない。信じていた父親を突然殺人鬼にされ、人生が狂ってしまったB一。真犯人をみつけるためだけに、別人格の影となって必死に生きてきた。彼目線の物語は残酷で悲しい。


ナミ(川栄李奈)も話を聞くうちにB一を理解し始めていた。


川栄李奈も、感情を直球でぶつけていく行動力のあるナミがハマリ役だ。笑顔が印象的な川栄だが、本作では周囲に翻弄されながらも懸命に生きようとするナミを見事に演じている。いつも誰かのために真剣なナミには、視聴者も感情移入しやすく、共に驚き、共に泣いてきた。そんな彼女だからこそ、B一は自分のことを語ったのだろう。ひとりで復讐をやり遂げる。そんな孤独と苦悩を背負うB一に、ナミは声をかける。

「お父さん 無実だといいね」

どこかモヤついていた視聴者の心が晴れた瞬間。B一もエイジと共に“生きてきた”。エイジの幸せを願う思いは、B一にも届いただろう。そう感じられる優しいシーンだった。


過激な拷問シーンや狂気のぶつかり合いをしっかり描いてきた本作。それはナミの葛藤やエイジのつくられた明るさ、そしてB一の悲哀を際立たせ、よりキャラクターの深みが増した。“浦島エイジ”という人物像が、強烈なシーンとともにじわじわと見えてくる。俳優陣の確かな演技力で、余韻の残る作品に仕上がっているのだ。


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