毎話オカルトとミステリとを巧妙に絡めた展開で切なく幻想的な物語を見せてくれるドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』(毎週日曜よる10時30分)。本作は“霊が視える”という能力を持つヒロイン・城塚翡翠(清原果耶)が、死者からのヒントを頼りに、推理作家・香月史郎(瀬戸康史)とともに難解な事件と向き合っていく物語。
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「すべてが伏線」の謳い文句通り、毎話のエピソードを見終わった後に肌で感じる違和感。何かがおかしい。何かが変だ。それらの違和感が向かう先はきっと、物語の舞台裏で犯行を繰り返してきた連続殺人鬼“透明な悪魔”の正体に違いない。サブタイトルに「VS.Eliminator Part1」と題された第4話では、いよいよ“透明な悪魔”との対決が描かれるのだろうか。
「妨げようのない死が近づいているのを感じるのです。私の予感は、絶対です」
そんな不穏な翡翠の言葉とともに第4話の予告は始まる。第1話の冒頭を思い出してほしい。
墓石の前に立ち「人が死んだら、その魂はどうなるのだろう」と独白していた香月を。
夕暮れの遊園地で香月に「連続殺人鬼に殺されそうな気がする」と伝えていた翡翠を。
“透明な悪魔”がターゲットとするのは20代前半で長い黒髪の清楚美人。翡翠はターゲット像に合致する。そして霊視という特殊な力を持つ翡翠が抱く死の予感ほど、リアリティにあふれ恐ろしいものはない。公式Twitterでは「最期の霊視」という不穏なフレーズが記され、SNSでは「どうなってしまうのか、、」「日曜日ちょっと緊張するなぁー。」と今から身構える人も多い。“透明な悪魔”による「女性刺創連続殺人事件」をめぐり9人目の被害者の遺体も見つかるなど事態が深刻な方向へ加速していくなかで、翡翠が感じた「死の予感」の結末とは。
緻密な論理を積み上げて真相へ到達する推理作家と、論理を飛び越えた特殊能力で真相に到達する霊媒師。正反対の性質を持った2人はともに事件を乗り越えていく中で距離を縮めていった。第2話ではのちに殺人事件の舞台となる水鏡荘へ向かう道中、2人が翡翠のアシスタント・千和崎真(小芝風花)も交えて遊園地へ遊びに行く約束をする場面もあった。
第1話の冒頭や、第4話の予告などで2人が遊園地にいるシーンが描かれていることなどから、おそらくその約束は叶ったということなのだろう。「2人の距離も気になる!」「遊園地エピが観られるんですね!!」「ジェットコースター乗ってる翡翠ちゃんと香月先生かわいい」「絶対かわいいで溢れてるね」と微笑ましい2人に注目している人もたくさんいるようだ。雰囲気のいい夜道を横並びに歩く2人の姿からも、彼らの関係性が良い方向へと進展していることをうかがわせる。しかし前述のとおり霊能力を持つ翡翠は死の予感を抱いており、運命は2人をすんなりと幸せにしてくれないのかもしれない。