忘れてならないのが、那由他と何かしら関係のありそうな菅生隼人を演じる松下洸平だ。『やんごとなき一族』ではプライベートでだけメガネをかけていたが、今回は完全なるメガネキャラとして登場。もうこれだけでもたまらない。那由他の回想シーンでは以前、共にゲームを作っていた仲間だと予想できる。
第1話では、ほとんど出番はなかったものの、ラストの登場の仕方はインパクト絶大であった。那由他が宣戦布告した「SAGAS」の興津社長(オダギリジョー)と握手をし、プロジェクトを任された隼人。軽い笑顔を浮かべる隼人はこのとき、どのようなことを考えていたのか。
那由他が今は亡き公哉(栁俊太郎)の家を訪れた際、2人は目を合わせることもなくすれ違っている。那由他に気づきつつ、何か思いつめたような表情をする隼人と那由他は、どのような因縁を持っているのか。
主要の3人だけでなく、脇を飾るキャラクターもハマっていた。那由他の過去を知り、何かと世話をやいていたネットゲームカフェの店長、森田聡を演じた岡部大は、とても芸人とは思えない演技力をみせてくれた。海にアドバイスを送ろうとする那由他に「お前いま最高にいい顔してる」と朝日がさす店内で言ったときの岡部の顔こそ、最高であった。
同じく芸人の塚地武雅も「アトム玩具」の職人として、ひときわ劇中を盛り上げている。興津演じるオダギリジョーの悪人っぽさは、言うまでもないが、迫力満点でさすがというほかない。
ちなみに海がバグを探していたジョン・ドゥの作ったゲーム「Downwell」は実在するゲームである。インディーゲームに詳しい人なら誰もが知る名作ゲーム。また、海が幼いころ考えた「アトム玩具」のマスコットキャラクター「ネッキー」も見たこともある人は多かったに違いない。こちらはゲーム雑誌「ファミコン通信」の表紙を長年飾っていたキャラクター。これらリアルなゲームやキャラクターが物語に厚みを増している。これぞ、オリジナルだからこそできる演出ともいえそうだ。
「アトム玩具」vs「SAGAS」というわかりやすい構図でありながら、多彩なキャラクターの動向が気になってしまう第2話。予告動画のテロップでは「敵は、親友だった男」とあり、そこには隼人が映し出されている。
どうやら早くも2人がたもとを分かつことになった6年前の事件の真相が明らかになりそうな雰囲気。那由他と隼人の相対する第2話が気になって仕方がない。
文:今 泉
}/

































































