『アトムの童』松下洸平のインパクト、ラストにみせた笑顔に高まる期待感

TV 公開日:2022/10/19 64
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ゲーム業界を舞台に大手IT企業「SAGAS」と小さな老舗おもちゃメーカー「アトム玩具」が天才ゲームクリエイターの手を借り、ゲームの覇権を争うことになる『アトムの童(こ)』の第1話が放送された。


※以下第1話ネタバレあり

これ、『陸王』のゲーム版?と思った視聴者もいたに違いない。そう、『半沢直樹』や『下町ロケット』など数々のヒット作を生み出した池井戸潤作品に構図が似ていたからである。しかし、ふたを開けてみれば、ビジネス業界の下剋上ともいえる鉄板の面白さを分かりやすく描きつつ、キャラクター、ストーリー性、キャスティングともにオリジナル性あふれる始まりとなっていた。


キャラクターでいえば、まずは山﨑賢人が演じる主人公の安積那由他。以前はインディーゲームの世界で“ジョン・ドゥ”という名前で活動し、誰もその素顔を知らなかった天才ゲームクリエイターである。劇中ではゲームクリエイターではなく、単なる「アトム玩具」のキャラクター“ネッキー”のイチファンとして登場する。


「当たれ~って、お願いしながらガチャを回すっていうワクワクを楽しみたい」


那由他のピュアな少年っぽさは、まさに山﨑のハマり役といってもいいだろう。でありながら、現在はなぜかゲームの世界を離れてしまった陰も表現している。


そして、那由他を再びゲーム業界に引き戻した富永海(岸井ゆきの)。もともとは「アトム玩具」の社長である父親の富永繁雄(風間杜夫)に会社を売り払うことを勧めていた銀行職員。しかし、年をとっても少年のような心を持った父・繁雄に突き動かされ、「アトム玩具」の後を継ぐことを決意。再建をかけてゲーム業界に参入することを表明した海は、必要な人材となるジョン・ドゥとコンタクトを取るため、ゲームのバグを探し始める。


偶然、そんな海を見かけた那由他はバグを探す難しさを「トライアスロンを往復した後にケーキの食べ放題を食うぐらい吐き気のする作業だから」と表現。ゲームの世界を知らない人にわかりやすく説明する描写もうまい。


海の「アトム玩具」に対するアツい情熱が、那由他を動かした。物語を動かす重要なキャラを、自然な芝居でひきつける岸井の演技力は脱帽ともいえるほど。

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