何度見ても笑ってしまうと言えば、おいでやす小田が演じる塩崎さんも欠かせない。第2話で、羽男と大庭を見て「ヤバイヤバイ…イケメンや」と呟きながら事務所のドアを開けると、木村佳乃演じるシングルマザーと鉢合わせして二人同時に「わぁーー!!!!」「キャーー!!!」。羽男と大庭が鼻をこすり続けていると「うわぁー!!!俺も何か かゆなってきた!」。塩崎が驚いたりアタフタしたりする姿は何度見てもつい笑ってしまう。そんな塩崎に“お父さん”と呼ばれたくない石子の父・綿郎(さだまさし)も終始癒しの空気。「一緒にごはん食べよう~」と食事の支度をしたり、みんなに投げかける視線や言葉の温かみと重さは何度も噛みしめたい。
物語は二転三転し、遊び心をふんだんに取り入れながら様々な伏線をすっきりと回収していく説得力のある脚本。それを抜群に面白く見せるキャスト陣の自在で愛嬌のある芝居。「見たい」を最高の形で見せてくれる演出。絶妙のタイミングで流れ、ドラマを包み込んでいく主題歌。こだわりと魅力がいっぱい詰まったドラマ『石子と羽男』を、どの回も少し長くなっている(2分以上長くなっている回も!)ディレクターズカット版で余すことなく味わいたい。
そして、おいでやす小田は、『石子と羽男』のParaviオリジナルストーリー『塩介と甘実―蕎麦ができるまで探偵―』で主演を務めている。
久保史緒里(乃木坂46)が演じる毒舌の“甘実”に翻弄されながら、こちらでもほっこり楽しい掛け合いが見られる。
第3話には大庭(赤楚衛二)が登場、最終話となる第6話には石子(有村架純)と羽男(中村倫也)が登場し、石羽ファンにはたまらない“知らせ”も。こちらもあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。
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