『新・信長公記』ラストはどうなる?永瀬廉ら俳優陣が積み上げてきた“生き様”

TV 公開日:2022/09/21 20
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「ラストどうなるの?」「ハッピーエンドで終わりますように」と、最終回を前に結末が気になる人続出中の『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週日曜よる10時30分から放送)。


第9話では織田信長が衝撃の告白をし、演じた永瀬廉は「表情の演技が最高」「熱演にまじで泣けた」と話題に。第1話で見た、クラスの大半が生き残っていないという衝撃のラストが頭から離れない。今の状況は、理事長(柄本明)の思惑通りなのか?それとも武将たちに次々と変えられてきたのか?『新・信長公記』は、「戦国武将の中で一番強いのは誰か?」というSFドラマではない。それぞれが自分の生き方をみつけ、共に成長していく青春ドラマだ。まもなく始まる団結した武将たちの最後の戦いをじっくり見届けたい。

(以下、第9話ネタバレあり)


【前回コラム】犬飼貴丈の真骨頂、“狂気”と“可愛い”を両立させる力量



学園の天下統一を目指し、いずれは総長になる。

これが銀杏高校に集まった戦国武将のクローンたちの目標。第1話で彼らを見たときには、服装やセリフだけでなく、行動や考え方まで武将そのものだと感じた。豊臣秀吉(西畑大吾)は人たらしで、明智光秀(萩原利久)は冷静。上杉謙信(犬飼貴丈)と武田信玄(満島真之介)はライバル同士で何度も喧嘩を繰り返してきた。他にも伊達政宗(三浦翔平)をはじめ、黒田官兵衛(濱田岳)や“徳川四天王”など、皆どこか元の武将を感じさせる要素を持ち合わせており、「誰が一番強いのだろう?」「どうやって天下統一するのだろう?」と史実との照らし合わせや考察にわくわくさせられた。


そんな中で違和感があったのは信長(永瀬廉)。史実とは違って無気力で、それでいて余裕を感じさせる佇まい。そして後から登場した家康(小澤征悦)も、15歳とは思えない貫禄を見せた。今思えば、異質に見えた2人は自身が“クローンである”ということを知っていたのだ。そして、それを背負って今まで生きてきた。SNSでも「初回からどこか物悲しげだったのは全てを知ってたからなのかな」「もう一度全部見直したい」「主題歌も伏線なのか」とつながっていく事実に驚きのコメントが相次いだ。


信長は「織田信長を知っている」と話すみやび(山田杏奈)とも話を合わせ、荒れていたクラスのメンバーにも穏やかに接していた。一方、仲間のピンチは圧倒的な強さでさりげなく解決。そして心に響く優しさで、秀吉(西畑大吾)や明智光秀(萩原利久)を導いた。それでいて、黒田官兵衛(濱田岳)と竹中重治(栁俊太郎)の因縁や、上杉謙信(犬飼貴丈)と武田信玄(満島真之介)の絆には踏み込まない。旗印戦も、初めから止めずに見守っていた。武将たちが本来持っている個性を尊重しつつも、自分の意志で変わろうとする者の背中はしっかり押してきた。


全てを知った上で、仲間のため、自分のために“織田信長”として生きてきた信長。雲を見ながら「どこに向かって 何をすべきか」悩んでいたが、銀杏高校でクラスメイトと関わっていくことで、次第に自分の道が見えてくる。その覚悟や悲哀を表現するために、永瀬が信長役だったのだと確信した第9話だった。唯一本当の自分を知る母親に見せる“子どもらしさ”や、全てを知って涙するみやびを包む優しさは、“信長”を積み重ねてきたからこそ出せた絶妙な空気だ。それだけではなく、圧倒的なオーラも永瀬廉の魅力。「なにかしてくれる」と期待を持たずにはいられない。実写映画化した『弱虫ペダル』では、“オタク”で弱気だった主人公を演じ、仲間と走る喜びに目覚めて活躍する姿を生き生きと見せてくれた。そのときにも主人公の中に光るものが感じられ、キャラクターがより魅力的に描かれていた。そんな永瀬演じる信長が、どんなラストを見せてくれるのか注目だ。


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