第9話で羽男は、綿郎や石子のことを「動揺してても寄り添って支えようとしてくれる」存在だと話し、第8話で丹澤弁護士(宮野真守)を前に久々に手が震えたのは、隣に石子がいなかったからだと語る。それは、大庭を救いたくても弟・拓(望月歩)の証言が聞けず落ち込む石子を励ますため。「そういうふうに寄り添ってくれる方だから 拓さんも 石子さんにだったら話したいと思うようになってくれるんじゃないかな?っていうこと だから 頑張ろうって ねっ お茶飲む?」。涙を浮かべる石子に、ちょっと不器用に距離をとってあげる羽男の優しさ。第6話で大庭との交際に踏み出せない石子の背中を押し、第8話で父・綿郎との関係にそっと寄り添い、第9話では大庭に自分が何回でも会いに行くと告げる羽男に、石子の心も次第にふんわりとやわらかいものになっていったのだろう。
『石子と羽男』最終事案に巻き込まれ中の大庭。第1話で依頼人として登場した時に、潮法律事務所に相談にきて、石子が差し出した相談費用の書類にすぐにサインしようとする大庭の姿があった。今思うと、この勢いで名義貸しに応じたのか…と想像してしまう。職場いじめについて悩む同僚・沢村(小関裕太)に対して、「証拠残せって言っても報復を恐れてやれないって思うんで 俺がって」と、自分でなんとかしようとする。第9話で、弟は取り調べに耐えられないからと自分が捕まっておこうと考えた姿とも重なった。
また、第9話で自分のせいで弟が巻き込まれたと知った大庭は、苦悶の表情で首を触る。第1話で電車に乗ろうとした際、「あなた隠し事してますよね?」と羽男に問いかけられた時も、同様に首を触る仕草が見られた。
石子が読み上げた手紙で、たくさんの大庭の愛らしいシーンが思い浮かんだが、第1話からじっくり見直すとまだまだつながる部分はあったのだと気付かされた。大庭だけに留まらず、登場人物たちの細かい行動や仕草、言葉はもちろんリアクションや表情一つにも意味があって、それが答え合わせをしているような感覚になるくらいハマっていたことに後から気付く。きっとまだまだある。それがまた楽しくもある。
『石子と羽男』は「終わってほしくない」。でも最終話を「早く見たい」。そして最終話を見た上でもう一度味わいたい。楽しみはきっと、終わらない。
文・長谷川裕桃
▼第9話で感じる“つながり” 大庭くんのあれこれ、石子のメッセージ
『石子と羽男』中村倫也の割り込みに感情バグる「神シーン」第1話から繋がる軌跡
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