そして、『石子と羽男』では「傘」がたびたび登場するが、東が曇り空の日に黒い傘をさして家に戻ってくるシーンがあった。羽男が一瞬空を見上げてその違和感を表わしていたが、少し異様な光景は闇を予感させるとともに、羽男の言葉につながっている気がした。その父親を訴えたいというひな(片岡凜)に羽男が「推定無罪」について説明し「時に 本物の悪人も守られてしまうんだよ」とつぶやく。傘で顔が隠れていた東。この時、東は暴力の証拠はなく、法に守られていた。潮法律事務所には「真面目に生きる人々の暮らしを守る“傘”になろう。」というモットーがある。第7話で裁判後に、石子・羽男・ひなの3人が雨の中傘をさして歩くシーンがあった。石子の傘は石畳のような模様、羽男の傘は羽のような模様、ひなの傘は透明のビニール傘だった。真っ黒の傘で顔が隠れていた東と、ひなの白っぽく見える透明なビニール傘は対照的で、そこに寄り添い一緒に傘をさして歩く石子と羽男。雨の中前に進もうとする少女たちに寄り添う二人の姿が印象的に映し出された。「所詮法律の範疇でしか動けない」「この仕事 期待しても 叶わないことが多すぎる」と語った羽男にとって、東を逮捕できるという未来は、その嘆きを覆すような一つの出来事と言えるかもしれない。本当の意図はわからないが、傘の演出に思いを馳せることで、いろいろなセリフやシーンが繫がっていき、このドラマの深みに気付く。
ちなみに、大庭くんの愛嬌はドラマのテンションを切り替えるのに文句を言わせないパワーがあると思う。第7話の居酒屋シーンで石子が司法試験に4回落ちている理由を羽男に明かす。会話の内容はかなりショッキングで、それを聞いた羽男の言葉もまた重かった。
【居酒屋シーンの会話を深掘り】『石子と羽男』一瞬で心を掴む有村架純&中村倫也、魅了する会話と“希望”
そのとき「大庭蒼生さん」から石子に着信。自分の部屋で白ソックスを履こうとしながら、営業初日で契約が取れたことをキラキラ笑顔で報告する。その画だけでも十分だが、その後「あっ 名乗るの忘れてました 大庭です」。石子も視聴者も「分かってますよ」。視聴者の気持ちを一気に和らげる。羽男も供されたデカ盛り料理に静かに引く様子を見せ、重たい空気を薄めていった。
しかし、第7話のラストには逆の切り替えが。石子と羽男は案件を解決し、少女たちの未来への一歩を見届けた。そこにぶっこまれた大庭のシーン。第5話の登場シーンで視聴者が「ラスボス」かと身構えた俳優・田中哲司が再登場。しかも我が家・坪倉由幸まで隣に。「ナカマル」に就職したはずの大庭の名刺には「株式会社 グリーンエステート」。そして肩書は「代表取締役」!!もはや何かに巻き込まれる匂いがプンプン。大庭くんが心配な第8話、心して待つとしよう。
【コメントも】⇒『石子と羽男』田中哲司が再登場 キーパーソンに「今まで演じたことがない」
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