『オールドルーキー』ついに最終回 綾野剛“新町”が体現した「リスペクト」の真意とは

TV 公開日:2022/09/03 28
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俳優・綾野剛が主演を務めるドラマ『オールドルーキー』は9月4日(日)夜9時から放送の第10話をもって最終話を迎える。


もう最終回か、という思いが強い。


第1話は、知っているようで知らないスポーツの舞台裏と、王道ど真ん中のストーリー展開、そして息が詰まるような綾野剛の演技に圧倒され、気が付けばエンディングだった。そのときと同じような感覚に今、陥っている。SNSを覗けばファンからのロスを訴える声も多く、このドラマの終わりを惜しんでいるのは自分だけではないのだと少しだけほっとする。



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我々のような一般人からすればアスリート、特にスター選手ともなれば違う世界の住人のように見える。テレビやスタジアムで活躍する姿はカッコよく、美しく、華々しい。しかし一歩踏み込めばそこに広がっているのは、我々と少し形が違うだけの普通の生活であり、人生だった。彼らもまた一人の人間なのだということを、このドラマを通じて知った。


「ビクトリー」という会社は「すべてのアスリートにリスペクトを」との理念を掲げているが、物語が進む中でみえてきたのは社長・高柳(反町隆史)を中心に、アスリートよりも会社の利益や合理性を重視する人々の集まりだということ。

第2話で将来有望な9歳の女子スケートボード選手に対し「まだ9歳の女の子でしょ」と本人の意向を無視してマネージメント契約を結ぼうとした塔子(芳根京子)。同じく第2話でイップスのゴルフ選手に対し「ペットが死んだぐらいでパット打てなくなるって」と切り捨てた梅屋敷(増田貴久)。第5話で女子フェンシング選手について「美しすぎるアスリート」「グラビア」とルックスばかりに注目していた城(中川大志)。そして第8話で移籍を拒むバレー選手に強引に移籍先のエージェントをぶつけたり、第9話でドーピング違反の選手を早々に見限ったりした高柳。


彼らの価値観を象徴するのは第4話での梅屋敷の言葉ではないか。戦力外通告を受けたプロ野球選手・北芝(板垣瑞生)をめぐるやり取りで、新町が投げかけた「アスリートは商品なんですか」という問いに、梅屋敷はこう即答した。


「当たり前だろ」


会社である以上、利益を重視するのは間違いではない。むしろ正しい。しかしビクトリーが扱うのはボールやユニフォームではなく、生きた人間、アスリートである。利益のみを考えて右から左に動かすだけでやっていけるわけがない。大切なのは“リスペクト”だ。


「すべてのアスリートにリスペクトを」この言葉の真意はなんだろうか。


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