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『石子と羽男』中村倫也 圧巻の長台詞「凄すぎる…」 緩急で響かせた“後押し”

TV 公開日:2022/08/24 1
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そんな“鼻サイン”は、大庭が石子へ告白したという合図。帰り道で大庭と2人になった羽男が言う。「告白したわりには 普通に話せてたね」。大庭の頑張りに気づく。石子を困らせないように必死に普通なフリをしていたという大庭に


「だとしたら うまくできてたよ」


この声のトーンがとにかく温かい。大庭の顔を見ずに言った羽男の表情はやわらかく自然で、大庭の頑張りを包み込むような愛情深さが伝わってきた。


一方、大庭からの告白の返事に迷う石子にも言葉をかける。
カレー屋さんで「告白されたんだって?」と石子に直球質問。「そういうことは言わずに胸にしまっておくものです」と返されても「ああ 胸に そうなんだ で?」とふわふわ流れるように完全スルー。「自分の好意が100パーセントと言いきれない中 おつきあいしていいものなのか」と悩む石子には「かったいね~」と返した羽男だったが、「事務所の経営が苦しく 仕事に専念すべきなか 恋愛はいかがなものか」という石子の迷いには「ふ~ん」とだけ言って、少し余韻の残る表情をしていた。


その余韻はやがて回収される。案件解決後、羽男は依頼人夫婦が先輩後輩の関係だったことを調子よく話した後、石子の方をちらっと見てから「あのさ」と切り出した。それまで話していた表情やトーンとは少し違う真面目な様子。「プライベートが充実してるほうが 仕事頑張れるっていう 話も あるよ」。事務所の経営については自分が頑張って依頼を持ってきて解決するからと、「俺を信じなさいよ」「そこは心配いらないよ」。


石子とは目を合わせずに、少し間を置きながら言葉をかける。高速で理路整然とまくし立てて犯人を追い詰めたり、自分をブランディングしてユニークな動きや表情をしたりするのとは対照的に、こうした羽男のリアルな表情や声には優しさがあふれている。石子の大庭への好意についてはどうにもできない部分があるが、事務所の経営については、自分の頑張りで石子の不安要素を少しでも軽くすることができる。羽男の残した余韻と言葉には、石子を思いやり2人を応援する気持ちが詰まっていた。


羽男の言葉に後押しされた石子は一歩踏み出し、大庭の告白をOKする。



ライトアップされた東京タワーを背景に、思わずハグしてあたふたする大庭くんとそれを見て笑う石子。最高に美しくてほっこりするシーン。だれかの思いやりが、そんな愛おしい光景に繋がっていると思うと嬉しくなる。


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