『オールドルーキー』4話 新町(綾野剛)が断ち切った未練の“正体”、途切れた願いは娘へ

TV 公開日:2022/07/27 37
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綾野剛が主演を務めるTBSの日曜劇場『オールドルーキー』(毎週日曜21時~)の第4話が7月24日に放送された。



37歳で突如として現役引退に追い込まれてしまった元日本代表のJリーガー・新町亮太郎(綾野剛)のセカンドキャリアを描く本作。不完全燃焼のまま現役を終えた新町はスポーツマネージメント会社「ビクトリー」で新たな一歩も踏み出すも、未練を断ち切れずにいた。第4話では本音を隠して日々を過ごす新町が、24歳にして戦力外通告を受けたプロ野球選手・北芝謙二郎(板垣瑞生)のマネージメントを通じ、現役復帰を決意。アスリートとしてのキャリアに決着をつける姿や、家族の変化が描かれていた。(以下、第4話ネタバレあり)



「終わりよければすべてよし」という言葉は「途中でどれだけ失敗しても、最後がよければよい」との文脈で使われるが、その逆もまたしかりなのかもしれない。「途中でどれだけ成功しても、最後が悪ければよくない」というように。


肉体ありきのアスリートには、どんな一流だろうと終わりがやってくる。問題はどうやってその瞬間を迎えるかだ。第2話で新町の妻・果奈子(榮倉奈々)が言っていた。「ボロボロになるまでやれた選手は引退をスッキリ受け入れられるけど、まだできると思ってるのに戦力外通告を受けた選手はセカンドキャリアもうまくいかないって」と。突然チームが解散したことによって現役引退を余儀なくされた新町は、ゆえに現役への未練を断ち切れずにいた。


そんな新町とは対照的な存在として、第4話に登場したのが横浜DeNAベイスターズ2軍選手の北芝謙二郎(板垣瑞生)。



日本代表に選ばれるなど華々しい経歴を持つ新町とは違い、入団からずっと2軍にいた北芝。24歳にして戦力外通告を受け、脚光を浴びることなくアスリート人生を終えようとしているが、現役引退への後ろ向きな姿勢は感じさせない。今後試合に出場できる見込みもないなか、それでも北芝が練習に励むのは「若い選手のため」。若い選手が「ああはなりたくない」と思う“反面教師”として、北芝はチームに貢献しようとしていた。華々しい経歴を持つ新町が未練を残す一方、地味な経歴の北芝は現実を受け入れているという対比が興味深い。「アスリート人生をどう終わらせるか」を考え、実践する時間がある北芝に対し、新町はそうではなかった。「なにをしてきたか」よりも「どう終わらせたか」。引退後の人生はそこにかかっているようだ。


マネージメントを通じて北芝からヒントをもらい、現役復帰を目指すことにした新町。妻や娘の了解を得て臨んだ加入テストだったが、結果は不合格。最後の挑戦を終えてなお、新町からは不完全燃焼の思いが消えなかった。


見かねた果奈子は「ビクトリー」に相談して引退試合をセッティングするが、それを知った新町は戸惑う。まだ燃え尽きることのできていない新町にとって、突如告げられた引退試合に抱く印象はチームの解散を告げられたあの時と同じなのかもしれない。北芝に告げた「これで、燃え尽きることができるかな」という言葉ににじむ不安。対する北芝からの返答は「燃え尽きてください」のただ一言。新町に「終わり」は与えられた。北芝が”反面教師”になることを選んだように、新町も引退試合までに自分なりの「終わらせ方」を見つけるべき時がきたのだった。


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