寅子の過去を知る男・福多「様々な表情を見せられたら」
──今回の役柄に関しては、演じる上でどのようなことを心掛けていますか。
寅子と2人でマンションにいる時の福多は、寅子に振り回されているような人間なんです。寅子と2人でいる時の福多、他の家庭の人と接する時の東大卒らしいしっかりした印象の福多、というように、寅子みたいに見た目は変わらないけど、今後も様々な表情を見せられたらいいなと思いながら演じています。
──第1話の時点で、初登場した面接の時の福多と、寅子と2人でいる福多で大きくギャップを感じました。
遊川さんの作品だと、普通の人間であることに加えてちょっとキャラクターが乗っかっているような役柄というか「こういう人いるよね」というような役とは少し違うんですよね。見た人が引き込まれてしまうようなところが魅力だと思うので、普通の感覚でやるとなかなか難しいです。
──性格面では、福多に共感するところはありましたか?
福多はすごく優しくて、人の話を聞いてあげるのが好きな性格なんです。相手のために何かをしてあげることで幸せを感じたりするような部分は、自分も似ているかなと思います。自分のことを話すより、話を聞く方が合っているところはありますかね。
3度目の共演 橋本愛は「すごく頼りになる」
──現場ではどのように過ごしているのですか?
今のところ僕は福多のマンションのシーンが多いので、橋本さんとのお芝居がほとんどです。現場はほどよい緊張感でやっているなと感じていて、ワイワイ楽しく、というより、それぞれがそれぞれの仕事に向き合っている印象です。
──橋本さんの印象はいかがでしょうか。
橋本さんとは3回目の共演で、橋本さんもとてもたくさん話すタイプというわけではないので、僕としてはすごくやりやすいです。初めてご一緒した時から、作品に対するこだわりというか、より良いものにしようという気持ちがすごく強い方なので、すごく頼りになるなと思っています。
──中村さんは学生時代に、家庭教師から勉強を教わったことはありますか。
家庭教師をお願いしたことはないです。中学生の頃、仲の良い友達と一緒に地域密着型な感じの塾に行ったことはあります。
──どんな学生だったんですか。
勉強は決して得意じゃなかったです。これといった夢があったわけでもなく、なんとなくその日その日を楽しく過ごしていたと思います。サッカー部だったんですが、部活がない休みの日も友達とサッカーしていました。
──運動にのめり込んだ青春だったんですね。
そうですね。勉強は言われてなんとかやるという感じで。なにかをコツコツと継続することも苦手なタイプでした。
中村蒼の子育て観「『習っていればよかったな』と思うようなものを習わせてあげたい」
──では中村さんは、ご自身のお子さんには勉強をたくさんしてもらいたいと思いますか。それとも運動重視でしょうか。
いや、勉強はできるならしてほしいなと思います。その方が選択肢も増えるだろうし、本人も後々楽だと思うので。僕はサッカーをずっとやっていましたが、この業界に入って何の役にも立ってないんですよ(笑)。もちろん、協調性とか、誰かを応援してあげる気持ちとか、みんなで一生懸命なにかを頑張っていく、というような気持ちは、僕の知らないうちに身に付いたことはあるかもしれないですけどね。だから歌とかダンスとか、僕が子どもの頃に習いたかった速読とか、「習っていればよかったな」と思うようなものを子どもには習わせてあげたいと思います。
──ありがとうございました。では最後に改めて読者へメッセージをお願いします。
寅子は勉強だけじゃなく、生きていく上で本当に必要なものはなにか、ということを教えてくれるので、見ている方たちも大切なことを教えてもらえるんじゃないかなと思います。“親が子どもに期待すること”と“子どもがやりたいこと”は違うように、親と子の関係についても描かれているので、いろんな世代に見てもらえる作品だと思います。ドラマが進めば進むほど寅子の謎も深まっていくので、より彼女の本質を見たくなるような作品です。ぜひ楽しんでください!
取材・文・撮影:山田健史
『家庭教師のトラコ』
毎週水曜よる 10時~よる 11時
(C)日本テレビ
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