『石子と羽男』先が読めない…絶妙なバランスで翻弄、有村架純 中村倫也ら縦横無尽

TV 公開日:2022/07/22 18
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期待を裏切らず予測不能。

さまざまなバランスを取りながらスタートした金曜ドラマ石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系、毎週金曜よる10時)。1週間放送が延期となりファンが待ちわびるなかスタートした先週の初回、視聴者からは「先が読めないー!」「見入ってしまった」「軽快なテンポでストーリーが展開されて時間あっという間」「石子と羽男のナイスバディ感最高な予感」「今期ドラマの中で断トツでおもしろい」などの声が上がり、上々の滑り出しと言えるだろう。


本作は、NHK連続テレビ小説とと姉ちゃん』などを執筆した西田征史のオリジナル脚本。有村架純演じる“石子”と中村倫也演じる“羽男”の“石羽コンビ”が身近に潜む法律トラブルに挑む異色のリーガル・エンターテインメント。


初回放送前の予告映像では、赤楚衛二演じる依頼人・大庭蒼生が「カフェでスマホを充電していたら訴えられたんです」と石羽コンビのもとに相談に訪れていたが、この依頼人とカフェ側との問題は早々に解決。しかし大庭がそのカフェに訪れていたのには理由があり…そこから物語は二転三転。「そう来た?!」「何がホント?」「うわー、そういうことだったのか。。こわっ。」「どんでん返しに震える…」と先の読めない展開にワクワクし、気付けばRADWIMPSの主題歌『人間ごっこ』が深く心に響いている。有村架純、中村倫也をはじめとしてゲストに至るまで、キャストの“この役ぴったり”“こんな役見たかった”“こんな掛け合い最高”が散らばっている。『MIU404』や『最愛』を手掛ける新井順子プロデュース×塚原あゆ子演出の妙も大いに感じた初回。“バランス”をキーワードに振り返りながら、今夜の第2話に備えたい。(以下、第1話のネタバレ含む)


まずは、石羽コンビのバランス。

東大卒で司法試験に4回落ちたパラリーガル・石子。


「~と存じます」と丁寧な言葉遣いでまくし立てたかと思えば、羽男のイタリア語の決め台詞をマネして「ちょっとごめんなさい ないです」と嘲笑気味にバッサリ。でも何かと羽男をフォローし、最後は一歩引いて、あくまで裏方でいようとする。石子のセリフは法律用語も交えながらかなりの速さなのだが、そんな中に、その言い方反則!と思わず言いたくなるような「えっ? 何~?」の可愛さ(ぜひ映像で!)や、ほろ酔い石子の色気が急に発動するのだから楽しい。そしてコメディシーンが多いドラマの中で、届けるべきメッセージは、しっかりと響かせる。会社内でのパワハラについて声を上げなかったことに対して「それは違いますよ」と話す石子の表情や声の奥には、雨でびしょびしょになった人にさしかける傘のような温かさも感じさせた。


羽男は、高卒で司法試験に一発で合格した弁護士。


中村倫也のいい声で「Sono content」とキメても、石子に「型破りな天才弁護士を演じていませんか?」とブランディングを見破られる。写真のように見た物を記憶できるフォトグラフィックメモリーの持ち主だが、想定外のことが起こると思考停止。手は震え、途端に余裕がなくなる。そしてすぐに“諦める”という選択をしようとする。ではダメダメな男なのかというとそうでもなく、問題解決の糸口を見つけていったのも羽男。しかも“オフ”な姿まで供給。重要なことに気付いてペットボトルの蓋がついたまま飲もうとしてしまう細かい可愛さ付きだ。何かを抱えている役は中村の真骨頂。コミカルな掛け合いをしていてもどこか目が切実だったりするから面白い。しかも「いま金八のモノマネしたよね?」とSNSもザワついた小ネタ(?)まであって縦横無尽。そしてラストの超高速長ゼリフは圧巻。「どれだけの肺活量があればあんな一気に喋れるんだ」「中村倫也の台本やばそう」と視聴者からも感嘆の声が上がった。


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