内藤秀一郎、“仮面ライダー俳優”の壁に立ち向かう「芝居で結果残さないと」

TV 公開日:2022/07/01 4
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動画配信サービス「Paravi」にて、今の時代を牽引する若きスターたちに密着取材したドキュメンタリー番組『Real Folder』Season2の独占配信が開始された。Season2の記念すべき第5回は注目の若手俳優・内藤秀一郎への密着取材だ。



内藤は『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日系)で主人公を演じ、6月16日放送開始のドラマ『先輩、断じて恋では!』(MBS)で瀬戸利樹とW主演を務めている。


とにかく、内藤は大きく笑う人だ。無邪気で少年性が光る。屈託なく思いっきり笑う顔にはその場をパッと明るくあったかくする力があり、周囲も思わずつられて笑顔になってしまうような“真ん中”が似合う人。そんな彼が噛み締めるかのように漏らす「やっぱ真ん中(主役)に立ちたい」という言葉にはあくまで前向きで強い本気度と切実さが滲む。そして“真ん中”と言えば、彼は自身のSNSにこんなことを呟いていた。


「たくさん迷惑をかけてしまった僕ですが、ずっと真ん中に立たせてくれたみんな、本当にありがとう。誰がなんて言おうと僕が仮面ライダーセイバーの神山飛羽真です」とは、Twitterに投稿されたオールアップの報告だが、この数行からも彼の真っ直ぐさと、何よりこの1年半で育んできた俳優としての成長や矜恃が感じられる。


1年半続いたこのシリーズは彼にとって初めての本格的な俳優修行になったようで、劇場版の舞台挨拶ではその感謝を口にした。「芝居で生きていく心構え、気持ちが正直足りなかった部分がありまして、でもこの『仮面ライダーセイバー』で学んで(中略)やっと役者としてスタートできた、自分を成長させてくれたそんな1年半でした」と振り返る。とにかく “自分のことを無理に大きく見せようとしない素直さ”は彼自身を助ける強力な武器になっているように思えるし、彼の貪欲な吸収力をどこまでもサポートしているのだろう。


演出家の石田秀範監督も彼のお芝居について「最初は口に出せないくらい酷かった」とした上で、「とても不器用な子なんですよ。お客さんに広く受け入れてもらえるようなタイプなのかなと思いますね。子どもから歳を召した方まで。そういう意味で可能性は大きいと思いますよ」と、最終的には太鼓判を押していた。


一方、若手俳優の登竜門とも言える『仮面ライダー』シリーズ出身者として、その恵まれた環境や経験に感謝しながらも、「仮面ライダー俳優」ゆえの卒業後のプレッシャーについても明かす。「仮面ライダー俳優だからと言って売れる時代ではない」からこそ「自分で頑張って、良い作品作って、巡り会っていかなきゃいけない」と話す彼は、本当に冷静に自身の“選ばれたがための宿命”を受け入れ自分の今の立ち位置を見誤らずに捉えている。


石田監督と同じようなことを話されていたのが、彼が仮面ライダー卒業後に主演の座を手にしたドラマ『先輩、断じて恋では!』の脚本・監督を務める高橋朋広氏だ。「格好つけないことも格好良さで魅力の1つ。格好つけすぎずにいて欲しい」という言葉は、その役柄の“生き様”を見せる必要のある俳優にとって何よりの褒め言葉ではないだろうか。


「芝居で結果残さないと、芝居で現場作ってかないとなぁと思ってます。そこまで芝居うまくねぇ」と明け透けに話しながらも、自宅で役作りに没頭する内藤の姿が見られた。初めてのボーイズラブ作品に、役柄の心情や仕草を徹底的にああでもないこうでもないと考え込む姿からは、思い通りにならないことも含め彼がその魅力に取り憑かれ今熱中し夢中になっている対象が本当に“芝居”であることがつくづく伝わってくる。


勝負するフィールドを見つけた内藤がさらに今ある“自分”という素材を調理し乗りこなし、乗り越え鮮やかに刷新していくのが楽しみだ。


【文:佳香(かこ)】


■『Real Folder』

©MBS


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※本記事は掲載時点の情報です。

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