『明日カノ』エグすぎる演出も話題 「つらいけど面白くて観ちゃう」の声続出

TV 公開日:2022/06/21 3
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大人気マンガを実写化したMBS/TBSドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ』(通称「明日カノ」)。第8話と第9話では女子大生である萌(箭内夢菜)がホストの楓(高野洸)にどっぷりハマっていく様子が描かれた。そして先週14日深夜放送の第10話は、とうとう夜の仕事を始めた萌が仕事終わりにお金を受け取るシーンから始まった。


「今回の明日カノ辛すぎた」「かつてないほど刺さって辛い」「みんな幸せになって欲しいのに」「辛くなってくる なのに面白くて」という視聴者の声が際立った第10話。キラキラして見える世界の裏で心をすり減らしてお金を稼ぐ萌やゆあ(齊藤なぎさ)の気持ちの揺れ動きとそれを表現するドラマの描写が、見る者の心を揺さぶった。今夜放送の第11話を前に、改めて振り返っておきたい。

【画像】第11話場面写真


(以下、第10話ネタバレあり)



「私 こんなことしてまで楓に会いたいのかな?こんなにつらい思いしてまで…」
初めての風俗の仕事を終えた帰り道、仕事での出来事を思い出して苦悩する萌。自分が辛い仕事をしているこの瞬間、楓は別の女性と一緒にいるのではないかという不安に押しつぶされそうになる。楓が出なかったらもうおしまいにしようと心に決めて電話を掛けた。


長く続く電話の呼び出し音。萌が「さよなら…。」と電話を切ろうとした瞬間、「萌ちゃん?」と楓の声が届く。楓が電話に出てくれて安心したのか、萌は泣きながら「電話に出てくれてありがとう」と伝える。おしまいにしようと思って電話をかけたものの、やはり楓に電話に出てほしいという気持ちのほうが大きかったに違いない。もうやめたいのに簡単には抜け出せない“ホスト沼”をこのシーンで見せつけられた。



辛そうな表情ばかりではなく、楽しそうに笑う萌の姿も。同じようにホストにハマるゆあとアイバン(ホストクラブに一緒に行く)するシーンでは、
「萌たゃ~ 被りは伝票で殺すんだよ!」
と原作でもお馴染みのゆあの言葉にのせられ、楓、ゆあ、ハルヒ(藤原樹)と4人で一緒にアフターで遊びにいくために、初めて掛け(代金を店やホストが一時的に建て替える)で注文を入れてしまう萌。飾りボトルと呼ばれる可愛いクマのボトルを手に恥ずかしがりながら楓とのツーショットを撮り、さらに4人で記念写真を撮る。


「ここでの私は 主人公みたい」
ボウリングで遊んだ後の帰り道、4人で腕を組み並んで歩きながら笑顔を浮かべる萌。それでもこれがお金で紡がれた関係であることは理解している。ゆあやハルヒと別れた後、前に楓と2人で会った神社へとやってくる。

「分かってる。 私は客で楓は 仕事をしてるだけ つきあえるなんて思ってない。ただ こんな好きになった人と少しでも 一緒にいたいだけ」
切ない思いが萌の声で語られる。立ち止まってしまう萌を見かねて楓は萌にキス。そして抱きしめる。辛い気持ちも吹き飛んでしまうくらい萌にとっては幸せな瞬間だったろう。


楓の誕生日が近いことを知った萌は、お祝いをするためにさらに仕事を入れて稼いでいく決意をする。萌を幸せな気持ちにさせておいて、自分の誕生日が近いことを伝える楓のホストっぷりは「萌の誕生日聞いて自分の誕生日意識させる流れが上手すぎる」と視聴者も褒めてしまうほど。楓に喜んでもらうために萌はまた自分を追い詰めていかなくてはいけない。幸せな気持ちを味わったかと思えばまた辛い日々に戻っていく。


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