だが、あらかじめキリコが仕掛けていたガスによりキリヒトを眠らせ、キリコはキリヒトの携帯電話を使い、「リーパー」に電話をかけた。「リーパー」こそ、犬飼課長(原田泰造)を殺したクリミナルズであり、警察内部の内通者。キリコやキリヒトをインビジブルとして育てた父親が雇ったこともあるが、依頼内容を超えた殺人、暴力、残虐行為で父が出入り禁止にした男である。キリコがかけた電話にブーン、ブーンとバイブで音が鳴る電話の持ち主は、まさかの猿渡だった。
もっともあやしい人物として、逆に内通者候補からはずした人や、フェイクじゃないかと疑った人も多かったに違いない。だけど、かかってきた電話を無視し、車中で休む猿渡のニヤリとする笑顔は悪人そのもの。悪人らしい笑顔って、めちゃめちゃ難しそうなのに、桐谷健太は、さすが名役者である。もう、どんな顔をしても、どんな言葉をついても悪人にしか見えない。そういえば“リーパー”は直訳すると“刈り取り機”。“さるわたり”とちょっとだけ響きが似ているなぁと、勝手に納得。
一方、キリコもデータファイル化される前の未成年の犯罪前歴からリーパーが猿渡だと確信。キリコの居場所をつかんだ志村が猿渡と現地へ到着すると、志村は車のハンドルに猿渡の手を手錠でつなぐ。「猿渡、すまない。今はだれも信用できない」。バディっぽい空気に流されない、それでこそ、志村だ。
それにしてもキリヒトはシスコン過ぎる。志村の命を盾にキリコを呼び戻したって、キリヒトの考えについてくることはないとわかるはずなのに。頭のいいキリヒトを惑わせるキリコは魔性の姉ともいうべきかもしれない。東子(大野いと)がキリヒトと会って「どこか寂しそうだった」と評していた。最後は「なんでキリコはあいつなんだ。なんで僕じゃなくて!」と叫ぶキリヒトの本質は、寂しがり屋の甘えん坊弟体質なのだろう。
そんな2人のもとへとたどり着いた志村。そしていつの間にか手錠をはずしていた猿渡。キリコ、キリヒトの4人が交錯する次週は最終回。最終決戦は見逃せそうもない。
文:今 泉
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