『マイファミリー』黒幕は誰?期待される“人間味”、面白さの根底には圧巻の演技力

TV 公開日:2022/06/02 152
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29日に第8話が放送された二宮和也主演の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系、毎週日曜よる9時から放送)。ラストで、今までたびたび登場していた温人(二宮和也)の「なんでこうなるんだよ!!」という叫びの理由が明らかに。その衝撃的な状況に「うそでしょ」「これは想定外だった」「なんでこうなる」と視聴者からも反響が殺到。今回は2つの事件の真相も語られ、主演の二宮和也と、その妻を演じる多部未華子、友人役の賀来賢人濱田岳が繰り広げた圧巻の演技も大きな話題に。「全員が主演級の存在感」「演技と思えないくらいリアル」「こういう演技を見たかった」と絶賛のコメントが相次いでいる。丁寧に作り込まれた脚本と演出、そして心奪われる俳優の演技力。見終わった後も余韻が残り、考察だけでなく登場人物の心情にも思いを巡らせてしまう。第8話は、葛藤の“神回”だったのではないか。深みにハマる魅力に、視聴者も目が離せない。ドラマは、鳴沢温人(二宮和也)と妻・未知留(多部未華子)の娘が誘拐されたことから始まる、家族の絆が試されるノンストップファミリーエンターテインメント。

(以下、第8話ネタバレあり)



俳優陣の圧巻の演技に引き込まれ、気がついたら30分経っていたという視聴者も多かったようだ。前回第7話で、「俺が誘拐した」と告白した東堂(濱田岳)。


第8話では、温人(二宮和也)と三輪(賀来賢人)の娘が誘拐された事件の一部始終が語られた。犯人をみつけ、5年前に誘拐された心春(野澤しおり)を取り戻したい東堂。誘拐事件への注目を集めるために友人の娘を誘拐、暴露本まで書いてしまう身勝手さ。そして協力者として妻の妹・鈴間(藤間爽子)をも巻き込んでいた。友人としてこれ以上ない裏切りにSNSでも「最悪の裏切り」「どんな気持ちだったんだよ」「東堂は信用できない」と批判の声が相次いだ。


うつろな目で淡々と誘拐の真相を語る濱田岳。その用意周到さから、東堂の本気度が見て取れる。いつも尾行をチェックするのは元刑事である東堂の役目だったが、その穏やかそうな見た目からは想像できないほどの慎重さと集中力があるのだろう。友果を見事救出した温人に称賛の声が集まっていたが、実は全て東堂の思惑通りだったと思うと、驚きと同時に恐怖をも感じてしまう。


東堂は、暴露本を出した後に犯人から連絡があり、それ以降は犯人の命令に従っていたという。


取引失敗から5年、待ちに待った犯人からの連絡だったが、東堂は“地獄”から抜け出せなくなった。東堂もまた、営利誘拐の“共犯者”にされていたというのだ。


そんな東堂の告白に、三輪は「よくできた言い訳だな」と吐き捨てる。


1番正義感が強く頼りになる人物は三輪かもしれない。東堂は、「犯人にとって、完全にノーリスクの誘拐」と話したが、なぜ実咲だけは危険を冒して自分で誘拐したのかと追及する。張り詰めた空気を破り、いつも本当に大事なことを言ってくれる。賀来賢人の切り替えの上手さには、いつも目を奪われてしまう。オブラートに包まない言い方は荒っぽくも聞こえるが、わかりやすく、1番心に刺さる。はっきりと指摘してくれる三輪がいることで、緩急が生まれてより引き込まれるシーンとなっている。


さらに三輪は、5年も経っていて心春が生きていると思うかと東堂に問う。


酷な質問だったが、三輪自身もそれを理解しながら、それでも娘のため、そして東堂自身のためにも聞いているかのような複雑な想いが、流れ落ちる涙から見て取れた。ここで怒りを爆発させないところが東堂だ。「俺だけは 信じ続けなきゃいけないんだ」と涙ながらに三輪に謝罪する。それも東堂が自分に言い聞かせているかのようで、視聴者からも「言っちゃダメな事だと思ってるのに止められない感じがすごかった」「本当に哀しかった」「涙なしには見れなかった」とコメントが上がった。


対照的に温人と未知留(多部未華子)は、場をおさめながらも静かな怒りは隠さない。話をする東堂から目を離さず、事実を確認していく。二宮和也は、感情を抑えながら“次にどう動くべきか”と先を考える温人を見事に演じてみせた。熱い演技に応える“受け”の演技もさすがだ。多部未華子は、娘を大切に想う母親の感情を表現しつつも、言いすぎてしまう三輪をフォローするなど友人への優しさも見せる。


「私は信じたい」

この言葉からは意思の強さが感じられてとても未知留らしく、説得力があった。誘拐したことは“絶対に許さない”が、東堂のことは信じたい。4人の新たな関係が始まった瞬間だった。


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