『インビジブル』高橋一生、一瞬の笑みが予兆する“本番”の幕開け

TV 公開日:2022/05/26 12
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警察としては、殺されるとわかっているターゲットを保護しないわけにはいかない。2人のうち1人はすでに殺されていたが、志村が向かったもう1人の根沢建設社長・中根沢(岡部たかし)は無事保護…と思いきや、なぜか警察から逃げ出してしまう。志村が中根沢を追うのに使ったのはママチャリ。立ちこぎで必死に自転車をこぐ高橋一生はちょっとかわいく見えてしまう。かわいいといえば、ケガしたマー君(板垣李光人)に志村が階段ですれ違いざま、「ケガ、大丈夫か?」と心配したとき。無視するマー君に「何か言え!」とツッコむその間、声のトーン、表情、すべてが絶妙。ヒリヒリした状況が多い本作で、高橋一生のこういった何気ないユーモアはさすがである。


途中で志村が見つけたのは、とある洋館。キリコの情報から、クリミナルズは「ドクター」である。中根沢の車を確認し、志村はいつものように不法侵入。そして白衣を着て刃物を持った健治(吉沢悠)と対峙すると、軽くいなして本棚の下敷きに。無表情で襲い掛かる健治も不気味だったが、なんともあっけない幕切れ。志村強すぎる!と思っていると、本当のドクターは健治の母親(銀粉蝶)だった。そういえば、中盤の描写で「母さん、散歩にいこうか?」という健治にニヤリと笑う母親が、あまりにも薄気味悪かったが、こういうことだったのかと納得。そんなドクターに志村は捕まってしまう。


ドクターから志村を救ったのはキリコだった。あっという間に母親の腕をとり、注射を首筋にあて、健治に解毒剤を要求するキリコが格好良すぎる。


最後に「あの頃の弟を取り戻したい。今していることをもうやめさせたい」というキリコに「早く言えよ」と志村。「俺は刑事だ。で、お前は助けてほしい人間なんだろ」と言いながら、紅茶をゴクリ。「だから助けてやるよ」。まるで恩に着せるような言い回しだが、「何その言い方」というキリコに一瞬、ほんの一瞬だけ志村が笑顔を見せたのである。口角を少しあげただけだが、間違いなく志村がキリコに笑いかけたのだ。SNSでも「すぐ下向いちゃったけど、笑ったよね」「ようやく本当の意味でのバディになれたのかな」「微笑みともいえない微笑みをかわしあう、この絶妙な演技合戦!!」など、2人の姿に大きな反響があった。


キリコの過去も明かされ、まるでここからが本番と言わんばかりの高橋一生のあの“一瞬の笑み”にゾクゾクしながら次回放送を楽しみに待ちたい。


文:今 泉


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