ハマる人続出 山下智久主演ドラマ『正直不動産』の“心地よさ”、物語は後半戦へ突入

TV 公開日:2022/05/10 43
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ゴールドのネックレスに紫色のサングラスをして、いかにもガラの悪そうな部長(長谷川忍(シソンヌ))と、胸元の開いた服を着たキャバ嬢風の受付担当・沙友理ちゃん(牧野莉佳)。そんな二人に“カスタマーファースト”で対応する月下(福原遥)。横では永瀬(山下智久)がうんざり顔で見守っていたが…

「もうやめましょ、こんなクソ茶番」

いつものようにびゅーっと風が吹き、堰を切ったように話し出した永瀬は、営業ロールプレイング研修の細かな設定の必要性をしっかり説きながら、二人の本当の関係までバラして、「もうクソして寝てください。グッナイ!」と捨て台詞。“正直”をうまく使いこなせない永瀬はチーン終了。



毎週火曜よる10時から放送中のNHKドラマ10『正直不動産』。視聴者からは「今クールで1番ハマってるドラマ」「ここまでハマったドラマは久しぶり」「このドラマは推せる」と評判もすごぶるいい。“たたり”によって嘘がつけない体になってしまった登坂不動産の営業マン・永瀬財地(山下智久)が、言わなくてもいいことまで正直に話してしまい、客を激怒させたり、契約をダメにすることも。しかしその正直さが痛快で、心に沁みる人間ドラマを生む。CMなしの45分はあっという間。全10話で放送される本作は、10日(火)の第6話から後半戦に突入する。


第6話を前に、先週の第5話を例にこのドラマの魅力を考えてみたい。正直に言っておくと、筆者はもともと誰か出演者の特別なファンというわけではないし、不動産に興味があるかと言ったら、そんなにない方だ。(以下、第5話ネタバレあり)



この記事の冒頭は、第5話最初のシーン。永瀬お決まりの本音ぶちまけ・毒舌全開(山Pの振り切りっぷり)、その中にちゃんと盛り込まれた学び、ドラマのコミカルで楽しい雰囲気、そしてこの回の主役とも言える新人・月下の素直さと未熟さ。ちょっとしたシーンのようだが、ドラマのエッセンスがぎゅっと詰め込まれ、第5話でキーとなる「親子」という設定(部長と沙友理ちゃんの関係)まで入っている。笑いながらすっとドラマの世界に引き入れてくれた。


第5話では、いなくなっていた月下(福原遥)の父・昌也(加藤雅也)が8年ぶりに姿を現す。月下は一緒に物件を探そうと張り切るが、ライバル会社・ミネルヴァ不動産の強引な営業にあい、父は契約寸前。永瀬は何か問題がある物件だと感じるも、証拠がない。「インスペクター」という専門の技術者が住宅診断(=インスペクション)を行い、欠陥住宅であることがわかったというストーリー。


「まずい。この流れはヤバイ」「もうダメだ~」。“風”に抗えず証拠もないうちに「欠陥住宅」だと宣言してしまう永瀬。何も問題が見つからないまま契約させられることになってしまうのか…ハラハラする展開の中で、インスペクターや欠陥住宅についての知識、インスペクションを提案する月下の成長ぶりと見守る永瀬、ミネルヴァ不動産の悪行と一枚岩ではなさそうな花澤(倉科カナ)の態度などが盛り込まれ、一つの物件にまつわるストーリーに引き込まれながら見応え充分に一件落着。永瀬、月下、そしてインスペクターにある“自分の仕事を誠実にやる”という精神が、悪事を許さず、その家で暮らす人々の生活を守るというスッキリする結末となった。


しかし『正直不動産』の魅力は、これだけじゃない。むしろ、ここからだ。


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