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“再現度高い”ドラマ『明日カノ』が心に刺さる、キャストの演技力も話題

TV 公開日:2022/04/18 4
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累計300万部を突破している大人気マンガの実写化として、放送前から注目を集めていたMBS/TBSドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ』(通称「明日カノ」)。初回が12日に放送され、“カノジョ”5人の女性キャストと“カノジョ”達を取り巻く男性キャストらが大きな話題となっている。SNS上では、「ドラマ再現度高すぎ」「2話がもう楽しみ」「主人公の気持ちがめちゃくちゃわかって凄く面白い」といったコメントが見られ、原作が大人気ということもあり反響を呼んでいる。



本作は5人の女性たちが各章で主人公となり物語が進む。
一週間に一回誰かの彼女になるレンタル彼女「雪」を吉川愛、パパ活で寂しさを男で紛らわす「リナ」役を横田真悠、見た目に固執して整形を繰り返す「彩」を宇垣美里、周りに流されず、自分を持っていると語る女性「萌」を箭内夢菜、夜の街で今を生きる「ゆあ」を齊藤なぎさ(=LOVE)が演じる。

【画像】5人のキャストと原作キャラクターを見る


「レンタル彼女」「パパ活」「整形」「ホスト狂」。インパクトがある言葉の裏で、女性のリアルな心理が描かれる。誰しもが抱えている虚しさや寂しさをカノジョ達を通して気付かされ、同じ経験をしていなくても見る者は共感してしまう。


第1話はレンタル彼女としてお金を稼ぐ雪(吉川愛)の物語だ。


雪はなぜレンタル彼女をしているのか。真っすぐすぎる壮太(楽駆)との掛け合いの中で見えた雪の心に深く刻まれた傷と生きていくために一人葛藤する姿が描かれる。“カノジョ”他4人も登場した。(以下、第1話ネタバレあり)


「少しでも生きたいように生きていくために、私は誰かの彼女になる」

レンタル彼女という仕事が自分にとって生きていくために必要だという雪(吉川愛)の覚悟を感じさせる言葉とともにドラマは始まった。
お金をもらい、一緒にいる時間を彼女として過ごすレンタル彼女。相手の好みのタイプに合わせた格好をして、デート中にはドキッとするような仕草で男性の心をつかむ。


「彼女を演じてる時の言葉に本当のことなんて一つもないのに。それでも人は一度でも満たされてしまったら、同じものじゃ満足できなくなる。幸福は麻薬なんだよ。」

ドラマで最初に登場した客・正之(西洋亮)とのデートの後、お金を受け取りながら心の中で語る雪の言葉は冷静で、人間の心理や行動をすべて見透かしたように的を射ている。男性を蔑むようなこの言葉は、一方で雪自身が満たされてしまったらもう戻れないのだと自分に言い聞かせてるようにも聞こえる言葉だ。


辻壮太(楽駆)のレンタル彼女となり、雪のこれまでの生い立ちや悩みについて触れていく。親に愛されてきたであろう壮太に対して雪は、そうじゃない人間がいることがわからない想像力のない人だと軽蔑の眼差しを向ける。


雪は幼い頃に負った顔の傷痕をメイクで綺麗に隠している。本来の自分の顔で人に会えないコンプレックスを持ち、見た目だけで判断する人間に嫌悪感を抱いていた。


「私が私のこと可哀想と思ってなくても・・・その視線が私を哀れにさせるの!!」

メイクをせずに立ち寄った本屋でたまたま出くわした壮太へ発せられた雪の言葉は、これまで人の視線に苦しめられ、自信を持てなくなってしまった彼女の正直で切実な訴えなのではないだろうか。


レンタル彼女の仕事をしていて全く嫌な思いをしないわけではない。雪は男性から時に力で、また時には「所詮寄生虫なんだよ」などと言葉で傷つけられてきた。


壮太との水族館デートのシーン。


マンボウの生態を聞かされた雪は、「私もひなたぼっこしたら、寄生虫いなくなるかな・・」と心の中でつぶやく。これはドラマオリジナルのセリフだ。これまであまり見られなかった雪の不安や葛藤を思わせる言葉に聞こえた。


デートの途中壮太から、お金を出すから一日でも早く仕事を辞めてほしいと想いを告げられた雪は、決心したように自分に言い聞かせた。

「私は絶対に体も、心だってお金では売らない。」


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