2022年4月期の月9ドラマは、主演・綾瀬はるか、共演・大泉洋のリーガルミステリー『元彼の遺言状』(フジテレビ系、毎週月曜よる9時から放送)。第1話が11日に放送されると、SNSではトレンド入り。「キリッとした綾瀬はるか素敵!」「考察盛り上がりそう」「メイン2人のバディが良すぎる」「出てくる食事が全部美味しそう」と期待の声で溢れた。原作は、宝島社主催の2021年第19回『このミステリーがすごい!』の大賞を受賞した新川帆立による同名小説。ドラマでは、綾瀬はるか演じる敏腕弁護士・剣持麗子と、大泉洋演じる謎の依頼人・篠田敬太郎が、巨額の遺産を巡って共謀する。(以下、第1話ネタバレあり)
【関連】綾瀬はるか『元彼の遺言状』の役は「最初から好き」、共演の大泉洋についても語る
「僕を殺した犯人に、全財産を相続させる」
思わず聞き返してしまいそうな異例の遺言が公開された。関係者全員に守秘義務を課すので「安心して名乗り出てほしい」という。しかし、彼の診断は病死。犯人などいないはずだし、死んでしまった人間を殺すことはもうできない。巨額の遺産を手に入れる唯一の方法は、自分が殺したのだと証明すること。篠田(大泉洋)は、弁護士の麗子(綾瀬はるか)に「僕を犯人に仕立てあげてほしい」と依頼する。多額の報酬に心を動かされた麗子は、完璧な計画を立てて“犯人選考会”が開かれる軽井沢の別荘に向かう。
綾瀬はるかは冒頭から凛としており、「美しい」「気が強い役も最高」と話題に。『天国と地獄~サイコな2人~』や『奥様は、取り扱い注意』で見せたようなクールな綾瀬はるかに目を奪われた。
今作では、優秀な弁護士として難題を華麗に解決していく一方、目的を達成するためならどんな手でも使うという勝ち気で強引な一面も。さらに食事のシーンが多く、綾瀬はるかの食べっぷりにも注目が集まっている。そんな麗子が心を通わせていた元彼が、奇妙な遺言を残して死んでしまった森川栄治(生田斗真)。栄治が登場する回想シーンはいつも優しい雰囲気に包まれており、大切な思い出として心に残っていることがうかがえる。これから麗子は、そんな元彼の遺言状に振り回されていくことになる。
大泉洋が演じる篠田は、栄治の大学時代の先輩だが素性はよくわからない。栄治が病気療養のために暮らしていた軽井沢の別荘に誘われ、管理人をしていたという。栄治を通して面識があった麗子に、ぜひ自分の代理人になってほしいと話す。
麗子が自分を全く覚えていなかったにもかかわらず、昔からの友人のように振る舞う篠田はつかみどころがなく、怪しささえ感じる役どころだ。大泉洋は抑えた演技が多かったが、時折笑えるシーンが盛り込まれ、息の合ってきた麗子と篠田の微妙な沈黙がどこかおかしかったり。視聴者からは「良いコンビになりそう」「この2人コメディでの相性いいなあ」と綾瀬はるかとのシーンにさらなる期待の声が上がった。
栄治の遺言状には、“元カノたち”への相続も記されていたことから、麗子は「栄治を殺した犯人の代理人」と、「栄治の元カノ」というふたつの立場で栄治の親族と対面する。軽井沢の別荘では、栄治の親族だけでなく、「栄治を殺した」と名乗り出る者や元カノたちなど相続人たちが多く集まり混沌としていた。篠田との関係を隠しながら、麗子は遺産を手にするための作戦を練り始める。
順調に思えた麗子の計画だが、少しずつ歯車が狂っていく。