『ミステリと言う勿れ』永山瑛太の“憎しみの目”を引き出した北村匠海の狂気

TV 公開日:2022/03/25 22
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菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』(フジ系、毎週月曜よる9時~)。第11話は菅田演じる整が、ほとんど出てこず、犬堂愛珠(白石麻衣)らが殺された生き埋め連続殺人が解決したその後が描かれた。


※以下第11話ネタバレあり

今回は愛珠の兄・犬堂我路を演じる永山瑛太と、優し気な雰囲気から殺人鬼へ豹変する辻浩増を演じる北村匠海の演技が印象的だった。


通り魔連続殺人事件が起こり、3人目の被害者の傷口から22年前に羽喰玄斗に殺された17件目の被害者・辻十岐子の血液が検出された。その頃、我路は愛珠が生前、カウンセラーの提案により裏カジノで働いていたと知る。風呂光聖子(伊藤沙莉)に裏カジノについてタレコミをするが、その理由について「あいつらが気に食わなかったから。愛珠をあんなところで働かせるなんて許せない」と語る我路。クールだが怒りを秘めた表情からは兄弟愛を感じさせる。


さらに、風呂光から整を連想してつい笑顔になるところはかわいらしく、ギャップがすごい。そのころ、整は我路から得た情報で、見逃した印象派展を大阪まで見に行こうとしていた。「我路くん元気かなあ」と考えたりしていて、整と我路の見えない絆が感じられて微笑ましい。


我路は愛珠の部屋に残されたからくり箱を開けてもらおうと、寄木細工ミュージアムを訪れる。愛珠と交流があった学芸員の辻浩増は、愛珠が死んだことを悲しみ、その様子を見た我路たちは一緒にしんみりしてしまうのだが、控えめで繊細に見える辻がまさか殺人鬼だとは思ってもいないし、怪しさもない。辻の「あんなおかしな奴に殺されるなんて、あんな訳の分からない奴に。悔しいです」との言葉は、心から悲しんでいるようにしか見えないが、実は別の意味があったと思うと北村の見事な欺き方に脱帽してしまう。


そして、裏カジノや愛珠の情報を我路に教えてくれた女性が通り魔殺人4人目の犠牲者になったことをニュースで知った我路。犠牲者の近くに血で書かれた「羽喰十斗」という署名に反応し、愛珠のハガキに書いてあった「ジュート」ではないかと気づいたときの見開いた目は、憎しみが表現されていた。


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愛珠の話でしんみりしたときや、整のことを思い出したときは目を細めて、怒りや憎しみは目に力が入る。目で感情を表現した瑛太の目の演技のバリエーションに驚かされる。


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