『妻、小学生になる。』愛情深い名シーンと響く言葉「毎回もらい泣き」「さすがの演技」

TV 公開日:2022/03/11 10
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金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(通称:つましょー、TBS系毎週金曜よる10時)は名シーンの連続だ。10年前に事故で亡くなった妻がある日、10歳の小学生の姿で現れるという、ちょっと変わったホームドラマ。設定自体はファンタジーだが、そこから生まれる一つ一つのエピソードには、現実の中で大事にしたい尊い瞬間がいくつも描かれている。この設定だから生まれるコミカルな要素も含みながら、名シーンが次々と生まれ、「ほぼ毎回もらい泣き…」「近年一番感動して見ています」という声も上がる。



主人公・圭介を堤真一、亡くなった妻・貴恵を石田ゆり子、娘の麻衣を蒔田彩珠、貴恵の生まれ変わりである小学生の万理華を毎田暖乃が演じる本作。先週の第7話ラストでは、今まで貴恵の生まれ変わりとして圭介たちに接していた万理華が突然気を失い、目覚めると貴恵の記憶はなくなっていた。


一瞬にして子供の顔となった毎田の演技は鳥肌もので、この先どう展開するのかも大いに気になるところで終了した。


「大号泣の回」「今日の回凄いの一言。鳥肌が立った」などと反響を呼んだ第7話は名シーンの連続。


終盤で、万理華(=貴恵)が認知症の母(由紀さおり)と心を通わせるシーンは毎田の演技力に多くの視聴者の涙腺を崩壊させたが、その二人を見守る圭介、麻衣、貴恵の弟・友利(神木隆之介)のまなざしや空気もまた心をじんわりさせてくれた。実家の玄関に足を踏み入れる前に一度立ち止まる万理華の表情、デイサービスから戻ってきた母を迎える万理華の緊張した面持ちと、それを心配そうに見つめる麻衣と圭介。土いじりをする万理華の後ろ姿。ママ(=万理華)の背中を心配そうに見つめる麻衣。そこに圭介が寄り添う姿。一つ一つのまなざしや行動に家族のぬくもりを感じるとともに、役者の力に唸る。


友利を演じる神木隆之介の存在も光る。


万理華と言い合いをするなかで、万理華=貴恵だと気づく瞬間の腑に落ちる目の表現、サービスエリアで実家に連絡する話し方や、母との挨拶を促され面倒くさそうにふるまう姿は“実家感”とでもいうような空気も感じられる。「バーカ!」と小学生のようなキレ方も、ちゃんとそう感じさせるのだからさすがだ。


味方なんて誰もいないと言った友利だったが、「本当に世話が焼ける子ね」と貴恵は優しく受け入れ、そんな二人を少し離れたところで見守っていた圭介は目を細めた。


堤真一が浮かべる圭介の表情は、圭介も味方なのだと思わせてくれた。細かい一瞬のカットも印象的で愛情深く映るのは、初回から「みんな演技が素晴らしい」との声が絶えない俳優陣の圧巻の芝居と、見応えのあるストーリー・脚本・演出が結びついた結果なのだろう。


ドラマに欠かせない主題歌『灯火』も大きな役割を果たしている。登場人物たちと視聴者の心をやわらかく溶かし、全部を包み込むような優河の歌声が涙を誘う。「じーんとする」「絶妙なタイミングでかかる神曲」「主題歌「灯火」はこのドラマのすべて」との声も上がるほど、すっと心に入りじんわりと温めてくれる。


貴恵のいとこの萌子(戸田菜穂)は「誰かが死んだことでうまく回ることなんてあっちゃいけないと思うけどさ、貴恵がいなくなったことで家族と向き合ったり 大切にしなきゃって改めて思うようになったんだよね」と明るく言った。


幼馴染を亡くした蓮司(杉野遥亮)は、麻衣と出会いその気持ちに一つの区切りをつけた。

【蓮司&麻衣についてはこちら】告白シーンも大反響、杉野遥亮が放つ存在感


大切な人の死はとても悲しいことだけれど、ほんの少し前に向く優しい言葉をこのドラマを通して受け取ることができる。そして、家族や今ある現実を大切にしたいと思ったりもするのだ。


いよいよドラマは佳境。


11日放送の第8話はどんな名シーンが生まれるのか、しっかりと受け止めたい。



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