『ミステリと言う勿れ』菅田将暉のフラットな受け止めで、浮き彫りになる人間の複雑さ

TV 公開日:2022/03/14 10
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菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』(フジ系、毎週月曜よる9時~)。第9話では5年前に喜和(水川あさみ)がストーカーに殺された事件の隠された事実が明らかに。その事実を隠していた橘高(佐々木蔵之介)が整(菅田将暉)の言葉によってどんどん表情が変わっていく姿が印象的だった。


※以下第9話ネタバレあり

橘高は天達(鈴木浩介)の学生時代の同級生で、学生の頃は文武両道で女性にも人気があり、今は市役所に勤めているという。ミステリー会では喜和をモデルにしたような事件が語られて喜和のパートナーだった天達のために怒ったりと、人の好さが表れていた。普通の市役所職員を佐々木が演じることに前回から違和感があったのだが、ここからようやく納得できた。


整は橘高が「事件当日の朝に時間を巻き戻したい」と言ったことを思い出し、「あなたの行動を変えれば犯行を止められるってことですよね。橘高さん、自分の行動の何を変えたいんですか?」とさらに追及すると、橘高は座り込む。


事件当日、ストーカーに間違って喜和の居場所を教えてしまったせいで喜和が殺されたことを後悔しているという橘高。ずっと後悔していることを苦しそうな顔で語る。事件当日に言わなかったことを責められ、言葉に詰まるが、整の「自分のミスを知られたくなかった」という核心をついた言葉に、唇をかむしかない。プライドの高い橘高を佐々木が体現し、絶妙な間で菅田が追い詰めていく。


天達はそのことをなんとなく知っていて、自分から切り出してほしいとミステリー会を開いたと語る。しかも、ミステリー会のゲストは実はストーカー殺人事件を捜査する刑事で、ストーカーに被害者の居場所を教えていたのでは?と橘高を疑っているという。疑われてぶ然とした表情から激怒していたが、証拠をつきつけられて、橘高は「これって罪になるの?」と平然と語る。くるくると表情が変わる橘高には恐怖を覚えるが、佐々木の演技の巧みさには脱帽しかない。


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