『恋せぬふたり』高橋一生、大きな懐で包み込む受けの芝居が絶品

TV 公開日:2022/03/14 31
この記事を
クリップ

現在NHK「よるドラ」にて放送中の連続ドラマ『恋せぬふたり』。他者に対して恋愛感情および性的欲求も抱かないアロマンティック・アセクシュアルの男女が、新しい形の家族になろうとする物語だ。本作で、自身の特性に悶々としている岸井ゆきの演じる兒玉咲子に、アロマンティック・アセクシュアルという性的志向の存在を教え、同居生活をするのが、高橋一生ふんする高橋羽だ。


この物語の肝となるのが、対人との距離感。咲子も羽も、恋に関する“一般的”に飛び交う話を煩わしいと思いつつも、社会に属していくなかで、侵入してきてほしくないギリギリの距離を保ちながら生活をしている。特に羽は、自身の性的志向を把握しているぶん、そのいなし方に長けているという役柄だ。そんな距離感を絶妙に表現しているのが高橋の芝居だ。


岸井演じる咲子は、羽と同じような思いを抱えているため、人間関係には憶病でありつつも、羽に対しては“自分と同じ人がいたんだ”と共感できる相手が見つかったことで、ややテンションが高く、距離も近い。そんな咲子に対して、羽は、適度な距離を取りつつも、突き離さないギリギリのところで、包容力など皆無だと思わせるそぶりでフワっと包み込む。


なかなか合わせないよそよそしい視線と、不器用な動作。にも関わらず、最後はしっかりと気持ちを受け止めてくれる……ツンデレではないが、この高橋の受け止め方にキュンとする視聴者は多いのではないだろうか。


1/3ページ

この記事の画像一覧 (全 7件)