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『妻、小学生になる。』気づくと涙腺崩壊、ファンタジーを信じたくなる説得力

TV 公開日:2022/01/28 2
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先週スタートした金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系、毎週金曜よる9時)。10年前に事故で亡くなった妻が、ある日10歳の小学生の姿で現れるという、なかなかぶっ飛んだ設定のホームドラマだが、第1話放送後、SNSでは「見入ってしまった」「こんなに泣けると思ってなかった」「想像を遥かに超えて面白かった!」「子役の子の演技が上手で驚き!」など、期待していた以上の満足度がうかがえるコメントが多く見受けられた。気付いたら涙があふれていた人も多かったことだろう。



現実離れしている設定であるにも関わらずそこに説得力を持たせているのが、キャスト陣の演技力。


主人公の圭介を演じる堤真一は、妻が亡くなってからの変わり様、今も妻が大好きで前に進めないつらさ、目の前に現れた小学生を妻だと信じるか信じないで揺れる心の動きなど、苦しさと優しさをチャーミングに同居させている。圭介にとっての“太陽”亡くなった妻・貴恵を演じる石田ゆり子の可愛らしさは絶対的で、その笑顔はドラマを明るく照らす。そんな貴恵の生まれ変わりとして登場したのが、毎田暖乃が演じる10歳の万理華。「子役の子」というワードがTwitterトレンド入りするほどの演技は「上手すぎて衝撃的」「完全にお母さんだった」「ちゃんと石田ゆり子さんがいる」と大きな話題となった。また戸惑う娘・麻衣の心情の移ろいを蒔田彩珠が静かに熱く表現している。


堤は「微塵の疑いもないようにしないといけないなと感じています」とコメントしていたが、そんな世界を途切れさせない説得力の中で、10年分のバースデーケーキ、ハバネロミートボールのお弁当、家族にしかわからない会話…など初回から感動の名シーンを生んだ。


おじさんである圭介と小学生・万理華の抱擁に涙腺崩壊していると、すかさず2人のまわりの小学生たちが一斉に防犯ブザーを鳴らすというオチまでちゃんとついている。


提供バックで流れる圭介(堤真一)、貴恵(石田ゆり子)、麻衣(蒔田彩珠)の幸せそうな家族3人の姿は、現実にはかなわないシーン。幸せそうであればあるほど泣けてくる。


ドラマ冒頭の音楽や演出から気付いた人も多かったかもしれないが、このドラマは人気ドラマ『凪のお暇』と同じ面々が脚本、音楽、プロデュースなどを手掛けている。タイトルや最後のクレジットの出し方も特徴的。素朴で愉快なパスカルズの音楽は、いい意味でドラマを軽やかにしてくれているように感じる。思いっきり泣いてしまうテーマでもあるけど、ほっこり笑える部分があって癒される。また、優河が歌う主題歌『灯火』も印象的で、圭介が妻を自転車のうしろに乗せて走るシーンは主題歌とともに映像が鮮やかに心に残った。


いろんな角度から心を動かされ、このドラマの世界をあったらいいな…と信じたくなる。


でも「私がこうなったのはただの奇跡なんだから」と言い放つ万理華に、圭介も麻衣も、そして視聴者も、いろんなことを気づかされながら、きっと第2話以降も笑って癒されて、やっぱり泣いて…そんな金曜の夜になっていくのではないだろうか。


これから、気になる人物も登場してくるようだ。第1話ラストに登場した万理華の母役・吉田羊は負のオーラを漂わせていたが万理華との関係はどうなのだろうか。また圭介の万理華へのプロポーズを見ていた謎の人物は?予告映像には、病気降板の萩原利久に変わり出演する杉野遥亮の姿も。今夜の第2話に、まずは注目だ。


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