『最愛』松下洸平の美しい涙に「号泣」「最高の演技」ラストシーンにもドラマの奥深さ

TV 公開日:2021/12/20 168
この記事を
クリップ

吉高由里子主演の金曜ドラマ『最愛』(TBS系、金曜よる10時~)。すべての事件の真相が明らかになり、その切ない展開には多くの反響が寄せられたが、最終回はまさにポスターの「真相は、愛で消える。」が表現されていた。登場人物たちが最愛の人のために、自分が悪者になろうとも真相を隠していて、今まではそれとは対照的に秘密の部分を持たない大輝(松下洸平)の姿がまぶしかったが、最終回では最愛の人のために秘密を背負った大輝が印象的だった。(以下、ネタバレあり)



梨央と大輝がしおり(田中みな実)の葬式で会ったときはまだいつもの大輝だった。


大輝は寄付金詐欺で話題になってしまった梨央の会社を心配しつつ、お互いの近況を報告。大輝は「困っている人を助けたい。だから刑事になったんや」と言うと、梨央も「最初は優を助けたかっただけで社長になるとは思っていなかった。ただ薬を作りたかった」と原点にもどるようなまっすぐな思いを口にしつつ、しんみりしてしまう2人。ここで、大輝が「ぼけっとしとらんで仕事に戻れ」と梨央をこづいたりと、いつものほっこりとするやり取りを見せてくれた。  


「全部片付いたら…」と言うと、その先が照れくさくて言えない大輝。無意識ではすんなり言えるのに意識すると言えないのがほほえましい。梨央は笑いながら助け船を出すように「2人でこれからのこと考えような」と話す。ここまでは大輝もいつもの大輝で、「これから」が来る日を目指して昭殺害事件の捜査を続けていた。


しかし、しおりの死亡時刻がずれていたことがわかり、その時間のアリバイがないのが加瀬(井浦新)だと分かると、優(高橋文哉)が昭殺害の容疑者になった時のような苦悩の表情に変わる。


大輝が加瀬に電話を掛けて、15年前の事件、昭殺害の事件について問い詰めるが、加瀬は否定。口調もいつものように冷静だったが、映像ではいつもは閉じていたブラックボックスが開かれ、事件の全貌が明らかにされていった。


そんな中、加瀬は梨央から新薬承認のメッセージを受け取り、念願が叶い目を閉じて喜びをかみしめる。


大輝は加瀬がショッピングモールにいるのを突き止め、探し回るがなかなか見つからない。引き続き電話でしおりが死んだ当日に会っていたか加瀬を問いただすが、はぐらかされ、大輝はついに感情を爆発させる。加瀬を慕う梨央と優を想っての思い。刑事としての姿はなかった。


大輝に「なんで一線をふみ越えた。踏み越えてまったらもう戻ってこられんやろ」「あんだけ信頼されとってなんで」と言われても冷静な加瀬。


「私が思うことは一つしかありません。2人には一点の曇りのない人生を送ってほしい。それだけです」との加瀬と語る言葉は力強い。大輝の「逃げきれんぞ」も優のようには響かない。「この日がくるのはあの日からわかってました」と言う加瀬から、最愛の人を守るためには何でもするという覚悟が伝わってくる。


大輝には大輝の最愛の人の守り方があり、「2人にとってお前がいなくなるのがどういうことか分かっとるんか」と言うが、加瀬は大輝に梨央と優のことを託す。「頼みましたよ。2人のこと。ようやく手に入れた二人の幸せを壊さないでやってください」。大輝は加瀬からこのメッセージを受け取ってしまってから本当の苦悩が始まった。


1/2ページ

この記事の画像一覧 (全 60件)