『消えた初恋』道枝駿佑×目黒蓮、視聴者を“正しく胸キュン”させる力量

TV 公開日:2021/12/18 63
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なにわ男子道枝駿佑Snow Man目黒蓮がダブル主演するドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)は、12月18日(土)いよいよ最終回を迎える。SNS等の反応を見る限り、道枝、目黒のファンに限らず、幅広い視聴者が本作に魅了されているようだ。原作が持つシナリオやキャラクターの魅力に、ドラマならではの演出や、キャストの新たな魅力も加わり、非常に深い作品になったと感じている。


それにしても、このドラマ『消えた初恋』は、どうしてこんなに胸がキュンとするのだろう。もちろん原作の素晴らしい魅力があってこそだが、やはりしっかりと、キュンとしたいところでキュンとできる、という点が、このドラマの満足度に大きく貢献している。最終回を直前に控えるにあたり、本作の胸キュン要素を改めて掘り下げてみる。


コラムでは、過去3回にわたり、ドラマ『消えた初恋』の魅力について述べてきた。その中で、本作が素晴らしい理由として、原作が持つ魅力をキャスト、スタッフ双方がドラマで丁寧に描いている点と、アイドルである主演の道枝と目黒が、アイドルと役者のバランスをうまく取りながら両方の魅力を発揮している点を、一貫して挙げてきた。


【第1回】道枝駿佑×目黒蓮『消えた初恋』で魅せるリアリティと胸キュンの絶妙なバランス

【第2回】『消えた初恋』道枝駿佑と目黒蓮が背負う役者とアイドルの看板

【第3回】『消えた初恋』道枝駿佑&目黒蓮が象徴する新しい時代の“価値観とアイドル”


単なる男性同士の物語なら、それはヒューマンドラマになってしまう。しかし、恋愛要素ばかりが目立つと、逆に軽薄なストーリーと捉えられかねない。本作に恋愛ドラマとしての深みをこれだけ感じるのは、人間的要素と、恋愛要素を、繊細なバランスで散りばめていて、それでいて中途半端になっていないからだろう。これを実現するには、演出の統一性と、キャストの能力が必要となる。


演出の統一性については、ドラマ全体の統括が奏功したことに他ならない。その点で、キャスト、スタッフが全員、意識を統一して制作に臨んだ結果と言える。一方で、キャストの能力はある意味、誰でも持ち合わせているものではない。特に、恋愛要素を含むドラマは、シナリオとの相性はあるにせよ、やはり恋愛要素を伝える資質が求められる。


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