毎週水曜日に視聴者の心を優しく温めてきたドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)も、ついに最終回。楽しみだけど最終回を迎えてしまうのはツラい…そんなロスの声が溢れている。
勝ち気だけど恋に臆病な盲学校生ユキコ(杉咲花)と、喧嘩早いけど根はまっすぐなヤンキー森生(杉野遥亮)という二人の恋を描く本作は、笑いあり、涙あり、気づきあり、学びあり。愛すべき登場人物たちの楽しく優しい世界に、視聴者は癒されほっこりしてきた。
しかし、先週の第9話は急展開。ユキコが森生の人生の重荷になりたくないと別れを告げた。「黒川のことが好きだから」「ユキコさんのことが好きなのに」と、お互いを想う気持ちは同じ。でも、森生が言ったように「なんか、ユキコさんらしくない」。ユキコがやりたいことは、「お客さんに料理つくって、美味しいって言ってもらうこと」のはずだが、「そういう仕事、私は必要とされてないみたいだから」と、森生の言葉を受け入れない。一方の森生も、「私のために我慢してるんだったらそんなことしないで(鹿児島に)行って欲しい」というユキコの言葉に「俺のことなんてどうだっていいんすよ」と受け入れない。互いの存在や言葉が夢への背中を押してきた二人なのに、お互いの声が届いていない。雪の中で並んで歩く2人の心は離れて感じられた。
しかし、こんなにも視聴者を笑顔にしてきたドラマ『恋です!』に悲しい結末は似合わない。第5話でユキコが言った「見えるんだよ。この先もずっと黒川と一緒に歩いてる自分が」という言葉通り、ユキコと森生の幸せな顔を見て、みんなを笑顔にしてくれると信じている。
最終回当日、日本テレビのさまざまな番組に生出演した杉咲花。「ハッピーエンドになるでしょうか?」との直球質問に、笑顔で「ハッピーエンドになります!」と軽やかに答え、「きっと温かい気持ちになれるラストになると思う」「みんなが笑顔になれる最終回になっていると思います」と話した。「ラストシーンは胸が温まるシーンになった」とも言っている。
また、最終回前日の14日にオンエアされた、森生役・杉野遥亮がパーソナリティを務めるラジオ番組『杉野遥亮の今夜もオフトーク』(TOKYO FM)には、花男役の戸塚純貴が出演。最終回については、戸塚が「僕の中では思ってもなかった展開…いろんな意味で」というと「がらっと…」「見た方驚くんじゃないかな」「いきなりだから。いきなり…いろいろね」と杉野と二人で意味深な会話を繰り広げた。杉野は「初っ端から注目してほしい、花男がなんかしてるから」とも話した。
最終話の予告映像では、ユキコと森生の幸せそうなハグや、青野(細田佳央太)と空(田辺桃子)、イズミ(奈緒)と獅子王(鈴木伸之)の仲睦まじい姿も!また、森生がユキコの父・誠二(岸谷五朗)に夢の相談をする場面も映されている。
ユキコと森生の別れから1年後を描くという最終話のタイトルは「ふたりでいれば…!」。JUJUによる主題歌『こたえあわせ』が流れたとき、ユキコと森生はどんな物語を歩んでいるのか。最後の最後まで見届けよう。