え? もう1年後なん? どういうこと?
最後の次回予告で今しがた放送された内容が全部吹っ飛んだ『SUPER RICH』第4話。優(赤楚衛二)の衛(江口のりこ)への告白で幕を閉じたかと思いきや、次回はすでに1年後らしい。いやいや、確かに公式ホームページのイントロダクションには「ジェットコースターのような波瀾万丈な半生を描く」とあるけど、いくらなんでもジェットコースターすぎない?
※以下第4話、一部ネタバレあり
それにしても4話は内容がボリューミーだった。ひとまず最大の柱は、空(町田啓太)のトラウマの克服。前職で上司から理不尽なパワハラを受けていた空。衛との出会いによって救われたものの、コンペ先で因縁の元上司と再び遭遇する。顔を見ただけで手が震える。動悸がおさまらず、汗が止まらない。ハラスメントによって受けた傷は、時間というかさぶたに覆われているだけで、剥がせばまた真っ赤な血が生々しく吹き返す。そう容易く再生されるものではない。
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そこで衛と出会う前の空を強烈に印象づけられているからこそ、衛の部屋で2人でワインを飲む場面の幸せそうな表情にこちらまで笑顔がこぼれてくる。「これより先無断立入禁止」の張り紙の先に入ったのも、ファミレスに行ったのも、自分だけ。そういう特別がうれしくなるのが、恋だ。衛は、空の想いを「勘違いやと思う」といなしたけれど、たとえ最初は錯覚でも、空を慕う気持ちは本物だと思う。