『最愛』ギャップが鍵に?吉高由里子&松下洸平 “一気に戻る”方言、落差に心掴まれる

TV 公開日:2021/10/25 74
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吉高由里子主演の金曜ドラマ『最愛』(TBS系、金曜よる10時~)。殺人事件の重要参考人となった若き女社長・真田梨央(吉高)、かつて梨央が思いを寄せていた事件を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平)、そして梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)を中心に描かれるサスペンスラブストーリーだ。



22日に放送された第2話、SNSでは大輝が不意に梨央を引き寄せ、梨央の持っていたシュークリームが大輝の洋服についてしまうシーンに「わたしも引き寄せられたい」「シュークリームで緊張がほぐれて方言で話すシーン最高」などとの反響が。さらに15年前の加瀬の姿に「純朴な従順感があっていい」「可愛すぎる」との声もあり、3人が見せるギャップも見どころとなっている。物語の要となるサスペンス部分の緊張感が高いほどそのギャップも際立っている。(以下、第2話ネタバレあり)



殺人事件の重要参考人と刑事として15年ぶりに再会した梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)。再会であったはずなのに、梨央は「はじめまして」と挨拶し、大輝も刑事として接するのみ。お互いの真意を探るような事情聴取は、言葉だけではなく、わずかな動作や表情で2人の心理がわかる一瞬たりとも見逃せない演出が秀逸だった。


足を組んで話を聞く梨央は大輝の目を見ないし常に敬語。15年前の知っていることも知らないと言い放つ。大輝は固い表情で次々と質問していき、最後に康介(朝井大智)の遺留品から梨央に大輝が渡したお守りがあったとこを伝えると、梨央の指がわずかに動く。そこではじめて大輝を見ると顔を近づけ、「刑事さんはこれ、見覚えありませんか」とまさかの質問返し。虚をつかれた大輝は梨央からそれ以上の証言を引き出せず、梨央は挑戦的な笑みを浮かべていた。ここでは15年前の2人の面影はどこにもなかった。


しかし、その後の2人には15年前とそんなに変わっていないとわかる瞬間が見られた。

大輝は捜査資料を見て、梨央が新薬を開発していることを知る。梨央が病気の弟・優のためにちゃんと15年前の夢を追いかけているとわかり、ついつい笑顔に。声を出さないようにこらえる感じも子供のようでかわいい。一方の梨央も、加瀬との食事で苦手なにんじんを加瀬の差し出す皿に次々と入れたりと幼さを残していた。そんなふとした瞬間に現れる人間味が、サスペンス部分とのギャップでグッとくる。


食事のシーンは、加瀬が梨央からにんじんを当たり前のようにもらう様子からは、15年間で培われた絆が見えた。


梨央が上京した直後の食事では、加瀬は密かににんじんをよけていたところを目撃し、何にも言わずに微笑んでいた。そこから梨央が遠慮せずににんじんをあげるようになるまでに、加瀬はずっと梨央を支えてきたはずだ。その表情からは仕事だけではないものを感じさせる。梨央が好きなのだろうが、加瀬の人柄からくる優しさが見えて温かい気持ちになる。


加瀬は梨央が困っていればさりげなく助けるし、東京で生き抜くためには本音を不用意に見せないことと、説教がましくなく教えてくれる。そして「この家では私があなたを守ります」との宣言。はっとなる梨央に、「一応、(母親の)梓さんに言われたから」と明らかな言い訳をする加瀬。切れ者なのに不器用な感じも加瀬にひきつけられる理由だと思う。


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