きゅるんな赤楚衛二の上目遣いに悶絶『SUPER RICH』が魅せたヒロインとの新たな関係性

TV 公開日:2021/10/15 97
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人生には、もうこのまま死んでしまいたいと思う夜がある。明日が見えなくて、自分がどこに立っているかさえわからなくて、星もない、出口もない、ただ真っ黒な夜の帳が全身に張りついて、その重みにそのまま押し潰されてしまいそうな夜がある、誰にでも、生きていれば、きっと。

そういう夜を共に過ごした人のことは、忘れない。大げさな言葉を使うなら、ちょっとした“同志”だ。たぶん氷河衛(江口のりこ)と春野優(赤楚衛二)が、あの夜、一杯のラーメンと共に分け合ったのは、“同志”みたいな連帯感だったんだと思う。


10月14日スタートの新ドラマ『SUPER RICH』(フジテレビ系)。その第1話で描かれたのは、そんな“同志”の再出発だった。


ただし、この“同志”は生まれも性格も正反対。資産家の家に生まれ、36年間、お金に苦労したことのない衛と、貧しい家庭に生まれ、25年間、お金で苦労しっぱなしだった優。銀行から1億円の融資を営業されても歯牙にもかけない衛に対し、優はタクシーに乗るお金さえままならない。まさに天と地の差だ。


衛からすればスーツを買うのに親から借金しなければならない優の懐事情なんて想像もつかないだろうし、そんな劣悪な環境から抜け出すことができないのは、優の努力が足りないから。全部、自己責任。そう容赦なく切り捨てるだけだった。タイムラインに流れてきた貧困にまつわる記事を一読だけして、ぴゅっとスワイプするみたいに。


ところが、一夜にして今度は衛が同じ立場になった。原因は、信頼していた盟友・亮(戸次重幸)の裏切り。亮の提案で出資した企業が反社会的勢力の関連企業だったことから、衛の経営するスリースターブックスの信用は失墜。

取引先からは取引中止を要求され、月末までに8億2000万円の支払いを迫られる。一方、優は専門学校の学費未納によって退学の危機に瀕する。その額は、5万円。


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