松本まりか「迷いはなかった」デビュー時からのブレない覚悟

TV 公開日:2021/10/01 23
この記事を
クリップ

動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で現在独占配信中のオリジナルドラマ『東京、愛だの、恋だの』。本作で東京の不動産会社で働く35歳の女性・かえを演じているのが、女優の松本まりかだ。これまで激情的な女性を演じ“怪演”が注目されてきた彼女が、本作では未来に漠然とした悩みを持つ等身大の女性を演じ、新たな魅力を見せている。本作との出会いで感じたこと、さらには女優という仕事への思いを語った。

思いもよらなかったタナダ組主演

2000年に、15歳で女優デビューしてから20年以上のキャリアを持つ松本が、長い間「憧れていた」というタナダユキ監督。そんな監督がメガホンをとる作品に主人公としてオファーを受けた。

「東京タワーの近くを走っているとき車のなかでお話を聞いたんです。10年以上前から、タナダ監督の作品は大好きで、すごく憧れていたので内容を聞く前から二つ返事で『やりたいです』と言いました。フワーって風が吹いた感じでしたね」。


松本が演じる主人公・かえは東京の賃貸不動産会社で働く35歳の女性。店にやってくるさまざまな女性たちの懸命に生きる姿をそっと後押しするような役柄だ。


松本が選択したのは、とにかくタナダ監督に委ねること。これまでややデフォルメされた役柄を演じることが多かった松本にとっても大きなチャレンジとなった。


「言い方が難しいですが、とても新鮮でした。これまで暗い役とか、辛い状況に晒される役が多く“怪演”と言われることもありましたが、今回はそのままでいられた。地続きの私と役が一体になった感じ。『芝居って楽しいなぁ』としみじみ感じていました」。


「正直演じたという記憶がないぐらい」と語っていた松本。念願のタナダ組で、こうした感覚になったことは、最初「なにも残せていないのではないか」と不安になったこともあったというが、すべてを委ねるという選択は、松本に新たな感覚をもたらした。


「この作品に入るまでは、役者としてそこまで監督に委ねてはいけないと思っていたんです。またこうしたやり方ができるかどうか……というのは分かりませんが、信頼して身を預けられたということは、大きな経験でした」。


1/3ページ

この記事の画像一覧 (全 12件)