杉野遥亮が魅せるピュアな芝居、その実は…複雑な男!?「いろんな側面があるのがボクだから」

TV 公開日:2021/09/29 24
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本作では、姉と弟という立場だが、実際の杉野には弟がいる。自身は兄という立場だ。


「この作品のあとに、『夜への長い旅路』という舞台に参加したのですが、こちらも家族の話だったんです。家族の話が続き、僕自身も家族について向き合ってみたのですが、僕はずっと弟に対してお兄ちゃんでいたいと思っていたんだなと。そこには自分の方が、弟より経験値が高いという変なプライドもあるんだと思います」


率直な胸の内を明かした杉野。しかし、一方で「もしかすると、自分が思っているより弟は大人かもしれませんし、僕が知らないこともたくさんあるのかもしれません」と話すと「今度弟と話す時間を作ってみようと思います」と大きな気づきもあったようだ。


姉はいないが、杉野にとって理想の姉弟像とは――。


「一緒にバカができる関係性って理想ですよね。ただ姉でも弟でも、一方的に助けてもらうというのではなく助けたいとも思う。お互い格好つけることなく本音を話せて、どちらも影響し合える関係がいいですね」。



杉野が演じた順平との共通点を問うと「少し昔の自分と似ているかもしれません。自分のなかに『これ』という軸を決めきれていなかった頃の自分と」と笑う。


ということは、いまは自身の軸が定まってきているのだろうか。「そうですね」と目を見開くと「今までっていろいろな人の意見を受け入れて、全部取り入れていくことが多かったんです。自分に合うものも合わないものも取り入れてふらふらしてたと思うんです」と振り返る。


しかし、コロナ禍で、自分自身を見つめ直す時間ができた。「本当は何がしたいのか――考えるようになると、捨てるものも必要だなと取捨選択するようになったんです。そこからだんだんと正義とか道徳的なこととか、素敵な生き方とか……自分の考えが定まってきました。お芝居に関しても、先ほど話した舞台を経験するなかで、自分の在り方みたいなものもはっきり見えてきた気がします」。


自分がリスペクトできる意見は受け入れるが、違うなと思うことは、しっかりと自身のフィルタを通して選択していく。そうすることができるからこそ、より大切な人からのアドバイスが浮かび上がってくる。


「舞台でご一緒した大竹しのぶさんには、本当に助けていただきました。舞台の経験は大きかったです。お芝居だけではなく人として、いろいろなことを見つめられました。振り返った時に、すごく大きく成長できたと思える3カ月でした」。


とは言いつつも、まだまだ軸を太い幹にするためには、鍛錬が必要なようだ。


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